火曜24時55分~
TBS系
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◎あらすじ(ネタバレあり)
テレパシー七瀬(木南晴夏)が今回やって来たのは清水家。
清水家では寝たきりである女主人・恒子(宍戸美和公)の葬式が営まれていた。
喪主で恒子の息子・信太郎(黄川田将也)は超マザコンで式では立っても居られない状態だった。
そんな信太郎に心の中で呆れ、信太郎の妻・幸江(東風万智子)に同情を寄せる参列者たち。
信太郎や幸江、参列者の心の声を読む中で、七瀬は過去の自分を思い起こす。
かつては、テレパシーを使い、他人を操っていた七瀬。
が、次第に自分の力を恐れ、テレパシーがバレないように生活を始める。
七瀬が過去や自分の能力の事を思案しつつも着々と葬儀は続き、ついに恒子の遺体を焼く焼場までやって来た。
焼場では、僧がお経を読み、読み終えたと同時に出棺される。
と、そこで七瀬にお棺の中で息を吹き返した恒子の心の声が聞こえてきた。
「死にたくない!焼かれるのはイヤだ!!誰か、信太郎助けて!!!」
との心の叫びが。
心の叫びは当然七瀬にしか聞こえない。
恒子を助けられるのは七瀬だけ。
だが、恒子を助ければ自分がテレパシーだとバレてしまう。
恒子の命と自分の保身との間で葛藤した七瀬は、
自分を優先し、恒子の心の声から逃げるため葬儀場から走りだしてしまう。
「ごめんなさい、許して、こんな力要らない!」
と心の中で叫び続けながら。
◎みどころ
七瀬の悲痛な叫びが本当にツラい。
◯おもしろポイント
①テレパシーをめぐる七瀬のエゴイズム
前回までは七瀬ではなく、七瀬の周囲の人のエゴイズムにスポットが当たってた。七瀬は自分の感情を可能な限り押し殺して。
でも、今話で七瀬のエゴイズムにスポットが当たる。
「自分の身を守りたい」
という七瀬のエゴイズムで恒子は死んでしまう。
でも、そんなエゴイズムは
「通勤ラッシュの音漏れを注意しないのは"ヘタに注意して逆恨みでもされたら面倒"だから」
ってのとなんら変わらない。
事態が大きいか否かだけ。
自分の感情を押し殺して来た七瀬が人間らしくエゴイズムを優先した。
「こんな力要らない!」とは思ったものの、テレパシーとどう折り合いを付けるのかラストスパートが楽しみ!!
ちなみに、最後の七瀬の絶叫シーンはサイレントだった。
②そもそも七瀬がクソマジメ
テレパシーで悩んでる七瀬だけど、悩んでる時点でマジメ。
マジメじゃない人だったら、人生のもっと早い段階でテレパシーを都合よく利用して金稼ぎや宗教やったりしてる可能性大。(カタギの世界で生きていけないだろうけど)
でも、そんなマジメな七瀬だから、
ピンチの時には心配しちゃうし、
苦悩する姿が辛く感じる。
マジメな七瀬に救いを与えて欲しい!
◯ツッコミポイント
①毎回毎回カラダを狙われる木南晴夏。
毎話ごとに木南晴夏のカラダを狙うキャラが出現する。
今回は妻・幸江の叔父。
七瀬こと木南晴夏が絶世の美女という設定らしいが、
絶世の美女を目の前にすると男は寝たくなるのか?
逆に七瀬と寝たいっていうレズビアンは登場しないのか???
②謎のエンディング
シュールな話に更にシュールさを増すのがエンディング。
ドラマが終わるとCMも挟まずにエンディングが始まる。
そのエンティングがヘン。
テクノ調の女性ボーカル(南波志帆 3rd Single「少女、ふたたび」)に合わせて、誰だか分からない女性(当然、木南晴夏ではない)がアラビア風のダンスを踊り続けている。
カメラはそのアラビアダンスで腰がクネクネ動くのを、をただただ映し続けるだけ。
・・・何なんだ???
何の意味が???
③恒子の出棺を防ぐ方法
七瀬がテレパシーである事がバレずに恒子の出棺を防ぐ方法があった気がしてならない。
例えば貧血を装って、出火前の棺の入った扉に倒れこんで、その拍子に扉開けてしまう、とか。
扉開けたらこっちもので、後は何とか棺を開けてしまえば良い。
やりようはありそうな気がするんだが。
賢い七瀬だけど、そこには頭が働かなかったのがザンネン。
◯つまらなポイント
無かった。
後半の七瀬の葛藤や赦しを請うシーンでは完全に画面に釘付けだった。
七瀬の本当に辛そうな姿にただただ胸が痛くなった。