日曜21時~
TBS系
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◎あらすじ(ネタバレあり)
初審の判決が弓成(本木雅弘)は無罪、昭子(真木よう子)は執行猶予付き有罪と明暗を分けたことで、
昭子は弓成への憎悪を露わにした。
昭子は週刊紙に手記を記載し、ワイドショーにも出演し、弓成への攻勢を強める。
世論は弓成への侮蔑に満ちていた。
家族への迷惑を考えた弓成はしばらく九州の実家に帰省する。
しかし、その行為が妻・由里子(松たか子)との距離を広げていく。
そんな中、弓成への控訴審が確定する。
控訴審に向けて検察と手を組む昭子。
迎えた控訴審での判決は一審の無罪を覆す有罪だった。
◎みどころ
◯おもしろポイント
①お化け屋敷に居そうな真木よう子の怖い顔!!!!!
判決後に弓成から謝罪を耳にした真木よう子の顔が怖い。
下から上目遣いで睨み上げ、
顔色はメイクで暗め、
目はくっきり二重の目力抜群。
極めつけは、髪型の活かし方。
前下りくっきりボブで前髪はなく、センターパーツ。
そのセンターパーツのお陰で顔の半分が髪で見えないんだけど、それが怖さに拍車をかけてる。
お化け屋敷にいそうな、顔が全部見えない幽霊みたい。
②珍しく良い人役の長谷川博己
「セカンドバージン」や「家政婦のミタ」、「聖なる怪物たち」では不倫オトコやダメダメ父ちゃんや倫理観ゼロの割に選民意識丸出しの権力者だったのに、今回は良い人役。
ダメダメ夫に耐える松たか子を支えるイトコ役。
ダメダメ系の役も上手いけど、今回の良い人役も結構しっくり来る。
◯ツッコミポイント
①モッくんの毛穴がデカい
地デジ化されてテレビの画面も大きくなり、映像も良くなった。
モッくんのアップシーンがやたら多かった今回。
しかし、アップでやたら気になったのは役柄としての表情なんかじゃなく
毛穴の大きさ。
ファンデーションでも隠しきれないデカさの毛穴。
同じアップでも松たか子や真木よう子はそんなに気にならないのに。
②控訴審はやたら短い
初審はやたら引っ張ったのに、控訴審は1話で全部終わってしまった。
あれれ?原作もこんなのなのかな??
③困ったらすぐ実家に帰るモッくん。
・・・ダメ男過ぎて何も言えない。
「何でそこで帰っちゃうの???奥さんと子供置いて半年もいなくなるのって無責任じゃない??」
としか思えない。
ドラマ内でも、
「実家に長期帰省中の弓成!!」
とか描かれたらさらに批判が強まるだろうな。
④北大路欣也とモッくんがなぜ出会う???
佐橋総理(北大路欣也)のノーベル平和賞授賞記念式典の終了後に、長い廊下(しかも地下道みたいだ)でモッくんと北大路欣也が対峙するシーンがあった。
驚いたことに北大路欣也にはお供のものが一人しか居なかった。
そんなシチュエーション無いだろ!!!!
当時は珍しいノーベル賞だよ??何で記念式典終了後にお供が一人なの???
記者にもみくちゃにされてるんじゃないの???
◯つまらなポイント
①山崎豊子ってわかってない
本ドラマで、真木よう子がやたら悪い女に描かれてるのに山崎豊子の悪意を感じる。
「オンナの嫉妬からか復讐の鬼と化した真木よう子!」みたいに描かれてるんだけど、
全然現実味がない。
陰湿な夫(しかも「そんな夫と結婚するしかないような家庭環境だったっぽい」と前話で少し触れている)が病気で倒れて、夫のコネ就職し、その金で何とか家計を支えていた昭子。
仕事にやりがいなどあるはずもなく、それでも何とか毎日を過ごしていくしかない。
が、弓成の不用意な言動でそのやりがいの無い職すらをも失う。
執行猶予付きとは言え、有罪判決を受けた人間が(そもそも裁判に呼び出された人間が)再就職出来るアテはあるのか?
当時の時世で。
「自分だけ有罪なんて許せない」って復讐心よりは、
「”私は脅されただけです”PRでもしないと食っていくことすら出来ない」ってのが大きいのでは?
現実的に、復讐心よりも「生きていけない」って危機感のほうが人をさもしく、攻撃的にする。
「ドラマや小説云々だから~」ってより、山崎豊子がわかってない。古臭い。
全体的に作品に古臭さを感じる。
山崎豊子だからしょうがないけど。
見た後に暗くなるし、キャスト陣の豪華さ以外はみどころないのかもしれない。