「聖なる怪物たち」第7話/〜ホラ一から一転、哀れすぎる中谷美紀・・・ | どら☆ぶろ〜テレビドラマ感想ブログの決定版

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連続ドラマの感想やあらすじ(放送回までのネタバレ含む)などについてを主に書いてます。
目標とコンセプトは「面白いドラマをより多くの人に見てもらいたい」です。
朝ドラ「ごちそうさん」「あまちゃん」のあらすじ・感想が日課です。
旅行記も稀に書いています。

木曜21時~
テレビ朝日系

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◎あらすじ(ネタバレあり)

相変わらず赤子の正体が気になる健吾(岡田将生)。
赤子の母の三惠(鈴木杏)が本間(田中哲司)という男性と不倫関係だったこと、そして三恵が特殊な血液型の持ち主だったことを知り、度々前の勤務先である大久保記念病院に現れる。
そんな健吾を警戒した優佳(中谷美紀)の策で、健吾は勤務先の病院で謹慎を喰らってしまう。

が、健吾は地道に赤子の正体を調査する。
必死の説得で瑶子(大政絢)から死亡した赤子の母の三惠(鈴木杏)の血液を入手し、
医師仲間の水原(勝村政信)に血液検査の依頼を引き受けさせ、
大久保記念病院で健吾を慕っていた患者の糸川(渡辺いっけい)から三惠の手術時の優佳の不審な行動を聞き出す。
また、赤子から採取した髪の毛でDNA判定も行う。

その頃、圭子(加藤あい)は姑の華江(山本陽子)から赤子について「養子ではないのか」との追求を受けていた。
意を決した圭子は華江に
「自分は子宮を無くしたが、卵巣だけは残っていた。敏雄(長谷川博己)との間の子がどうしても欲しかった。そして、日向財閥の名を汚さないために秘密裏に代理出産を行った。」
と告げる。
圭子の決意に心を打たれた華江は日向財閥での圭子の更なる地位を与えるのだった。

再び優佳の元に現れた健吾。
健吾はDNA鑑定の結果を元に

赤子の手術の際に、優佳が三惠の特殊な血液を利用して三惠を殺害したこと、
赤子の両親は本間と三惠であり、日向財閥の血を一滴も汲んでないこと、

を優佳に告げ、真実を白昼に晒そうと言う。
激昂した優佳が健吾に掴みかかる。

そこに警察がやってきて、健吾は大久保病院への度々の不法侵入と糸川への無断執刀を理由に拘束されてしまう。







◎みどころ

◯おもしろポイント

①哀しすぎる中谷美紀
正義感と言う名のエゴイズムに狂った健吾こと岡田将生に追い詰められる優佳こと中谷美紀。
今まで散々ホラー顔でしたたかさと冷静さをで異彩を放っていた中谷美紀が感情を露わにして岡田将生に掴みかかった。
叫びながら胸ぐらを掴み、壁際においてあったホワイトボードに岡田将生を押し付け、DNA鑑定の結果をビリビリに破く。

感情剥き出しの中谷美紀が哀れに思えた。
まさに「あの人がこんな事するなんて・・・」状態。
冷徹ホラー中谷がここまでするからには「やっぱ何か隠された事実や、中谷の想いが込められてるに違いない」とか思ってしまう。
一体、何が隠されているんだ???


②食わせ者の鈴木杏
やっぱり赤子は日向財閥の子では無かった。
自分と本間(田中哲司)の子を
圭子と優佳には「代理出産に協力する」なんて言って
敏雄には「あなたから誘われたワンナイトラブの子が出来た」とか言って
実は圭子と敏雄には全く関係ない子を「圭子と敏雄の子」として産んでしまう。
・・・肝が座っている。
「母は強し」とかのレベルを超えている。
生前、仕事がなくて困っていたが、そこまで肝が座ってたらどんな仕事でも成功しそうな気もする。。


③医者じゃなくてもはや探偵の岡田将生
不法侵入、部外秘データの無許可閲覧、個人情報の私的利用、などなど散々法に触れまくってきた岡田将生。
その恐ろしいまでの執念はついに赤子の両親まで突き止めてしまった。
そこまでやってしまう理由がわからん。正義感の域を完全に逸脱している。
しかも、探偵の決めシーンかのようにホラー中谷に真実を見せつけている。
何がしたいんだ??


④徹底したエゴイズム
正義感で何がしたいのかわからない岡田将生、
心の底を未だ見せないホラー中谷、
「聖職者ですから」と権力をチラつかせる長谷川博己、
「夫との子がどうしても欲しいの」とか言いながら母の地位だけに甘んじない加藤あい、
愛人との子を出生を偽り産んでしまった鈴木杏、
みんなとにかく自分のエゴに正直。
現実の生活でここまでエゴイズムに徹することが出来るのか?
・・・多分大体の人はできない。
だからこそ、「怪物」であるエゴイストに凄みを感じ、憧憬や嫌悪を抱くのだろう。


◯ツッコミポイント

①打ち切りなのか???
まさかの次回最終回!!!
今回7話目で全8話?
嘘でしょ???
代理出産はともかく、
大政絢が兄に金をせびられていた理由とか
加藤あいと山本陽子の嫁姑戦争とか、
やたらしゃしゃり出てきてた長谷川博己の前妻とその子の存在とか
途中で出てきた鈴木杏の不倫相手の出方とか
面白くなりそうだった泥沼ネタがあっさり収束に向かってしまっている。

打ち切りだから、主軸以外は端折っちゃったの???
こんなに面白いドラマなのに!!!


②岡田将生、脅威の情報収集力
そもそも赤子の引取人が長谷川博己と突き止めた事が謎だが、
三惠の故郷や愛人までもどうやって調べたのかさっぱりわからん。
しかもこんな短期間に。
一介の勤務医にどんなコネがあるのか知らないが、DNA鑑定までやってしまう。
DNA鑑定って無料なの???笑
近親喰らって、実家は儲かるのかも不明な理容店でどこから捜査費用を捻出したのか全くわからん!!!


◯つまらなポイント
①やっぱ打ち切りなのかな・・・
数々の伏線ぽかった小ネタが次々蒸発してしまっている。
ストーリーも良くて、キャストが超豪華で演技も抜群なのにこの展開。


②適当な作りの番組HP
キャストに力入れすぎたのか、番組HPの手の抜き様がスゴい。
特にキャストのページ。
掲載しているキャストが中途半端で例えば、長谷川博己の前妻とか存在感の割に名前すら載ってない。
その割にキャラクター設定のところに「住まい」の欄がある。
「住まい」に何の意味があるの???
載せるからには本当は何かの伏線だったの???


個人的には非常に面白いし、見応えも抜群のドラマだったのに次週でもう最後なのがかなり残念。
数字悪かろうが、最後までやり抜いて欲しかった。
それとも、原作ありだからあえて端折って「伏線が気になる視聴者は書籍を・・」なんてコトはないと思うが。

とにかく、最終話の次週を見てみないと始まらない。