super drama TV で2004年から放送されていたドラマ。
あまりにも面白くて海外でリメイクされまくった(アグリーベティもそのリメイクの1つ)。
まだ日本でDVD化されていないのだけど、あまりにも面白かったからオススメ。
参考:super drama TVのベティに関する情報はコチラ
◎登場人物
ベティ・・・・・超ブサイクで超ダサいが非常に優秀で純粋。
アルマンド・・・ベティの就職先「エコモダ」の社長で女好き。社長就任のためにマルセラと婚約した。
マルセラ・・・・エコモダの重役。アルマンドの婚約者で彼の女好きに悩まされていて、非常に嫉妬深い。
パトリシア・・・マルセラの親友でモデル並みの美人だけど、頭と性格が非常に悪い。
マリオ・・・・・アルマンドの悪友でエコモダ副社長。
ダニエル・・・・エコモダの重役でアルマンドの社長就任を快く思わないライバル。マルセラの兄。
ブサイク組・・・ベティの会社での友人でうわさ話大好きな集団。
◎あらすじ(ネタバレあり)
主人公ベティは非常に優秀で、大学も主席で卒業した。
だけど、非常にブサイクでダサい。だから就職活動でも写真でアウト。
そんな彼女が国内最大手アパレルメーカー「エコモダ」で社長秘書として就職することになった。
しかし、エコモダは内紛問題を抱えていた。
社長のアルマンドは就任の際に公約をした売上実績に頭を悩ませ、
アルマンドの婚約者マルセラはアルマンドの浮気に激しい嫉妬心を燃やし、
重役のダニエルはアルマンドの隙を伺う。
そんな中、社長秘書として敏腕を発揮するベティに目をつけたアルマンドは、
ベティを完全に自分の配下にするため、アルマンドに憧れを抱いている事を知る悪友マリオと
「ベティを色仕掛けで落とし、アルマンドの売上目標に貢献させる」
という行為を実行する。
そして、アルマンドの秘密の愛人となったベティ。
愛するアルマンドのために、違法行為を共犯として犯していく。
しかし、ひょんな事からアルマンドの目的を知るベティ。
アルマンドのすべての悪事を暴露したあと、
哀しみと絶望の果てにエコモダを去り、生まれ変わる。
一方、アルマンドは初めは目的のためにベティを利用していたが、
純粋なベティと一緒にいるうちに安らぎを見出し、ベティが去ってはじめてベティへの愛情を痛感する。
すれ違うベティとアルマンドの気持ちに、嫉妬深いマルセラ、アルマンドを陥れようと画策するダニエル、も入り乱れて泥沼と化した「エコモダ」社内。
ベティとアルマンドのはどうなるのか?
違法行為にまみれたエコモダの社運は?
◎みどころ
◯おもしろポイント
①ブサイクだけと純粋なベティに共感しちゃう
ドラマでは主演は美男美女が鉄板だけど、それを覆したのはこのベティ。
瓶底メガネに、よくわからないパーマ、歯の矯正ブリッジに、ポマードでコテコテに固めた前髪。
「何でこんな恰好なんだ・・・全身ユニクロでももっとマトモだろうに・・」
ってぐらいのファッションセンス。
だけど、ベティは可愛い。
素直で、頑張り屋で、純粋。(イジメを受けてもヤラレっぱなしじゃないし!!!)
とっても性格美人。
実際、世の中そんな美男美女でセンス良い人ばっかでないし、フツーの人が大半。(性格美人もそんなにいないのが現状だけど)
そんなフツーの人が奮闘する姿に共感しちゃうし、
ベティが健気に頑張る姿は見ていて気持ちがイイ。
②愛と裏切りの秘書室
「愛と裏切りの秘書室」(邦題)の名がしっくり来すぎるドロドロドロ沼展開なストーリー。
社長室の後ろの倉庫を秘書室に置き換えベティをそこで働かせるエコモダ。
その秘書室で禁断のラブシーンや違法行為が行われている。
なんて恐ろしい秘書室!!!
③ブサイクベティへの徹底的なイジメ
ブサイクベティへのイジメがスゴい。
パトリシアは面と向かって「ブサイク」と言い放ち、
マルセラはそんなパトリシアの隣で「(はっきり言っちゃ)悪いわよ」とクスクス笑い、
マリオはベティを「モンスター」と呼ぶ。
ブサイク、ダサい、ってハッキリ言うのは日本のドラマではタブーだけど、
このドラマはそんなタブーをぶち破って言い放つ。
しかも、言い方も半端ない。
けど、言われたベティ(やブサイク組)は黙っちゃいない。応戦する。
そういう明るさがさすがラテン、見ててスッキリ。
④喧嘩は口だけでは終わらない!
ベティへのイジメに端を発するブサイク組VSパトリシアのケンカシーンがやたら多い。(ほぼ毎回)
しかも、大体口だけで終わらない。
髪や服や腕のつかみ合いが始まり、押し合いへし合い、衣服は乱れ髪型もボロボロ。
・・・・激しい。さすがラテン。
⑤えげつなく泥臭い権力への欲望
アルマンドは社長になるために、役員を味方につけようとその役員マルセラと婚約したり、
不正行為の協力のために「モンスター」と呼んでバカにしていた秘書ベティを愛人にする。
しかもベティが自分に好意を寄せているのを知っていて。
また、業績悪化をたどる一方の会社に、
素材の密輸入を行ったり、粉飾決算を行ったり、銀行の差し押さえを回避するためのペーパー会社設立とその会社へのエコモダ全株買取を実施したり。
しかも、その違法行為の一つ一つがドロ沼恋愛と絡んでくるからえげつなさは更に増大。
韓流復讐モノや大財閥モノよりもはるかにえげつない!!!
⑥すれ違う愛情
もともとアルマンドに憧れていて、愛人となったベティ。だけど、アルマンドの目的を知って絶望する。
不正行為隠蔽のために嫌々愛人にしたベティを本気で愛してしまう社長アルマンド。
本気になればなるほどすれ違う二人の関係がもどかしいし、
あの手この手で邪魔をするライバルや会社の状況も二人を引き裂こうとする。
本心では愛し合ってる二人だけど、見事なまでのすれ違いっぷり。
「こんなにこじれて、本当に二人はどうなるの???」
と心配になってしょうがない。
◯ツッコミポイント
①ブサイクなベティが香取慎吾に似てる・・・
いや、香取慎吾がブサイクってわけじゃないけど、ベティにソックリ。
輪郭や鼻の感じが香取慎吾に特にソックリ。
美人女優を特殊メイクでブサイクにしてるのだが、香取慎吾に似てるのはブサイクメイク時。
②職場なのに誰もロクに仕事してない。
ラテン気質なのか、職員がほとんど仕事してない。
美人秘書はいつもデスクやトイレで化粧してるし、
ブサイク組は受付かトイレでうわさ話してるし、
社長アルマンドと副社長マリオは社長室か副社長室で前日の落としたオンナの自慢話ばっかしてるし、
デザイナーはモデルのウォーキングに躍起になっていて、
みんなあんま仕事していない。
日本のドラマでよくある「給湯室で談話」なんてレベルじゃない。
「いつ仕事してんの???」
と思うこと必至。
派閥争いもすごくて、相手の派閥に何か言われるとすぐに井戸端会議が勃発!!
◯つまらなポイント
基本的にない。
だけど、長い。
60分ドラマで全169話もある。
第一部が「愛、灯火編」、(1~62話)
第二部が「愛、激情篇」、(63~120話)
第三部が「愛、終曲編」、(121~169話)
となってる。
時間的にある程度の余裕が必要だけど、見ると面白いし、ツッコミどころ満載でとにかく続きが気になってしょうがない。
ちなみに、本格的にドロドロするのは第二部から。第一部は序章で、第三部はベティとアルマンドのすれ違いっぷりがメイン。
どっかの局で再放送かDVD化してほしいものである。