田中啓文。異形選出。
★☆☆
関ヶ原の戦いから数十年後、石田三成は生きていた!
僧形で諸国を漫遊し、出会う難事件を解決…しかし彼には遠く鹿児島での目的があった。
三成の生存を知った幕府からの命を受け、柳生十兵衛が三成を追う!
三成の運命は、そしてその目的とは?!
諸国漫遊・事件解決という水戸黄門を思わせる設定に違わず、ほのぼの時代劇。
読中感読後感とも悪くなく、連絡短編集なのでサクッと読める。
けど、コレじゃない感がすごい…
異形から選出なので、テンション高いグロをどーしても予想しちゃってたんですよ~~~。
タイトルと表紙からそうでないことは明らかなのに。
ほのぼの系の話も多く書いているらしいので、引き出しが広い方なんだろうなあ。
冒険せずに『異形家の食卓』選べばよかった…(←タイトルからしてテンション高いグロだと思われる)
そこそこ面白いので、私の心構えがなかったらもっと高評価だったかも…
いやごめん、やっぱあんまりかな…
背表紙に『ミステリ仕立ての痛快時代小説』って書いてるんですが、そんなにミステリでも痛快でもなかったです。
薄い。
秀頼の意味不明の嫌がらせや、凄そうに出てきてそれっきりの宮本武蔵とか…薄味。
「へえ…」って思ったきり次に進みやすいので、ちょっと暇つぶしに読むには最適なんですが。
なんかちょいちょい元ネタがあるらしく、それを知ってたらもっと面白いのかもしれないです。
せっかく十兵衛出てるのになあ。
あ~~~、でも考えてみると、私ちゃんと読んだ時代小説って、山風の忍法帳シリーズくらいかも。
私の時代劇観が間違ってる可能性は高いねえ。