菊池秀行。異形選出。
★★☆
剣に生きる下級武士たちのそれぞれの生き様を描く。
剣に魅せられ、剣に導かれるように巡り会う怪異・悲劇…
冴えわたる剣技と悲哀が光る、傑作時代小説!
安定安心の菊池秀行さん。注意事項は、うっかりシリーズ物に手を出すと果てがないことくらいか。
そんなわけで、時代小説・短編集・しかもホラー要素あり、というこちらに手を出しました。
これもシリーズ化されてるけど、一話完結式なので問題なしです。
期待通り面白かった!んですが、収録順はこれで良かったのか。
冒頭のほんのり心温まる「影女房」、
実話怪談ぽいオチがないのにひんやりさせる小話「茂助にかかわる談合」…ときて、
「這いずり」のへヴィさ救われなさよ…。
「這いずり」以降救われない話が続きまして、
冒頭で「人情系不思議物語か~、いいね」って感じの読書態勢になってたので、ダメージでかい。
面白いので、すぐにこちらの読む気も立て直せるんですが。
しかしほんと、へヴィなんだけど「這いずり」良かったです。
敗者側の「戦いはこれからだ!」って感じの、
決意というか開き直りというか諦念というか…グッときたよ。
バイオレンス描写・ホラー描写ともに派手!で、短編でも豪華ですな~~~。
シリーズ続刊も読みたいと思います。