緑ヶ丘ビーズ荘 -28ページ目

緑ヶ丘ビーズ荘

読書とビーズ。

投稿写真

学ブレス3と4。

ビーズ針を紛失してしまった…部屋のどこかにあるので恐ろしい…


異形選出。加門七海。オチバレあります。




















★★☆

ネタ探しのつもりで旧友に会うことになったホラー作家・鹿角。

彼らの肝試し体験談は、軽薄でいながらどこか異様な雰囲気を漂わせていた。

思いがけず怪異に巻き込まれることになった鹿角、

そして肝試しメンバーに降りかかる災いの正体とは…





著者の実体験をもとにしたと銘打っているだけあって、

派手さはないものの、しんねりじっとりした嫌な感じから、ひんやりホラーとして中々怖かったです。

特に祝山の真の意味が明らかになってくるあたりがナイス。


この、「隠された意味が明らかになってくる」というシーン好きなんだよなあ。

それ以上深入りすると死ぬんじゃないの~~~というハラハラ感と相まって。

しかも民俗学風の味付けがあり、大変好みの仕上がりでした。

位牌→祝…って駄洒落っぽいねとは思いますが。


自分も田舎育ちなんで、田舎の嫌なところというか、

わざわざ言わないけどことが起こったらやっぱりねと思う…という閉鎖的な心情が良く分かって怖い。

土地買うって大冒険だね…




ただ、やっぱ実体験風ホラーって長編だと薄まる…

ごく薄めの長編なんですが、

「何もかもはっきりするわけではない、本当のところなんだったのかわからない」というオチは、短編・掌編向きだよな~~~。

新耳袋の印象が強すぎるのかもだけど。


実際は旧友が嫌な奴になってた、ってだけかもしれないんだけどね。

っつー実話風の解釈可能なオチで、オチの物悲しさも上手いんだけど、コレは短編の方がグッと来たかな~と思います。