📉 転売利益率が過去最低レベルに

ATTOMの最新レポートによると、住宅価格の高騰により、不動産転売(フリッピング)の利益率が17年ぶりの低水準に落ち込んでいることが明らかになりました。

2025年第3四半期の典型的な投資収益率(ROI)は**23.1%**まで低下し、10年間にわたる下降トレンドが続いています。利益率が25%を下回ったのは、2008年の住宅ローン危機以来初めてのことです。

💰 具体的な数字で見る市場の変化

粗利益の減少:

  • 2024年第3四半期:73,554ドル
  • 2025年第3四半期:60,000ドル

取引件数の減少:

  • 2025年第2四半期:79,335件
  • 2025年第3四半期:72,217件
  • 全住宅販売に占める割合:7.3%→6.8%に低下

🗺️ 地域別の状況

利益率が高い都市トップ5:

  1. バージニア州リンチバーグ - 130.5%
  2. ペンシルベニア州スクラントン - 104%
  3. ピッツバーグ - 103.6%
  4. ニューヨーク州バッファロー - 94.1%
  5. ルイジアナ州シュリーブポート - 86.5%

転売率が高い大都市:

  • バーミンガム
  • メンフィス
  • ダラス
  • フェニックス

転売率が低い大都市:

  • シアトル
  • ホノルル
  • ハートフォード

💡 専門家の見解

ATOMのCEO、ロブ・バーバー氏は次のように警告しています:

「2009年から10年以上にわたって40〜60%のリターンを安定して提供していた転売市場は、現在5四半期連続で20%台のリターンに落ち着いています。投資家は市場をより慎重に選ぶ必要があります。ゲームのルールが根本的に変わったのです」

📊 投資価格帯別のROI

  • 5万ドル未満: 14%(最低)
  • 10万〜20万ドル: 31%(最高)
  • 500万ドル以上: 28%

興味深いことに、中価格帯の物件が最も高い収益率を示しています。

🏦 資金調達の状況

  • 現金購入: 全体の62.9%
  • FHAローン利用: 10.6%(前四半期の12.2%から減少)

まとめ

米国の不動産転売市場は大きな転換期を迎えています。高騰する住宅価格により、かつてのような高収益を上げることが難しくなっており、投資家はより戦略的なアプローチが求められています。

特に南部の州では転売活動が活発ですが、利益率の低下は全国的な傾向となっており、今後の市場動向に注目が集まっています。