米国のシニア住宅で、入居需要に新規供給が追いつかない状況が鮮明になっています。👴🏠
📊 ニュースの要点
米国のNational Investment Center for Seniors Housing & Care(NIC)が2026年10月1日に発表したデータによると、2026年第3四半期のシニア住宅稼働率は90.4%。前四半期の89.8%から0.6ポイント上昇し、21四半期連続の改善となりました。
入居戸数は前四半期比0.7%増の64万4,428戸です。施設別では、自立生活型住宅が91.7%、介護付き住宅が89.1%、比較的元気な高齢者向けの「アクティブアダルト住宅」が93.2%でした。
主要31市場のうち16市場が稼働率90%以上です。ボストンが94.0%で最も高く、サンフランシスコ93.3%、ミネアポリス92.7%と続きました。アクティブアダルト住宅では、ロサンゼルスとサンディエゴがともに97.4%に達しています。
一方、建設中のシニア住宅は1万6,159戸で前四半期比1.0%減。既存ストックの年間増加率も0.4%にとどまりました。
NICは、稼働率90%を維持するためには2030年代後半まで多くの年で年間10万戸以上の新規供給が必要と試算しています。しかし、現在の開発ペースは年間1万445戸で、必要量の約1割にすぎません
💡 注意点
高稼働率と供給不足は、既存施設の賃料や資産価値を支える可能性があります。ただし、稼働率が高いだけで収益性が保証されるわけではありません。
投資時には、介護スタッフの人件費と確保状況、保険料、入居者の支払能力、地域の許認可、建物の改修費を確認する必要があります。また、今回の地域別数値は主要31市場の集計であり、全米すべての地域を表すものではありません。
新規開発では完成まで数年かかるため、現在の稼働率だけでなく、周辺の開発計画や80歳以上人口の増加、競合施設の料金も確認したいところです。
高齢化による需要と供給不足が重なるシニア住宅は、今後も注目したい米国不動産分野です。✨
