米国の住宅市場では、住宅ローン金利の上昇が、再び買い手の大きな負担になっています🇺🇸

Freddie Macが2026年9月3日に公表した調査によると、30年固定住宅ローン金利は平均6.71%となりました。前週の6.66%から0.05ポイント上昇し、前年同期の6.50%も上回っています。

15年固定金利も、前週の5.98%から6.04%へ上昇しました。

📈 金利上昇でも住宅購入申請は増加

米抵当銀行協会(MBA)が9月2日に発表した週間調査では、住宅ローン申請件数が前週比0.8%増加しました。

内訳を見ると、住宅購入向けの申請は2%増加した一方、借り換え申請は1%減少しています。

金利が高い状況でも、結婚、転勤、子どもの進学などにより購入を先延ばしできない実需層が動いていると考えられます。一方、現在より低い金利で借りている所有者には、借り換えるメリットがほとんどありません。

🏷️ 売出価格は10か月連続で下落

Realtor.comが9月2日に発表した8月の住宅市場統計では、全米の売出価格中央値は42万4,500ドルとなり、前年同月比1.3%下落しました。前年割れは10か月連続です。

売出中の物件数は約114万件と、前年同月比3.6%増加しました。その一方で、売買契約に入った物件数は0.2%減少し、売出物件の20.4%が価格を引き下げています。

地域差も広がっています。ロサンゼルス都市圏の売出価格中央値は105万ドルで、前年同月比4.5%下落。オースティンでは、1平方フィート当たりの価格が8.1%下がりました。

💡 投資家へのアドバイス

金利上昇と価格調整が同時に進む局面では、「価格が下がったから買い時」と単純に判断するのは危険です。

✅ 借入金利を6%台後半で試算する
✅ 固定資産税や保険料の上昇を収支に反映する
✅ 売主のローン残高と売却理由を確認する
✅ 値下げ回数と市場滞留日数を交渉材料にする
✅ 将来の金利低下を前提にしない

取得価格が下がっても、借入金利が高ければ毎月の返済額は下がらない場合があります。一方、自己資金比率の高い投資家にとっては、値下げ物件や売却を急ぐ売主との交渉機会が増える可能性があります。

米国住宅市場は、売り手優位から「買い手が物件を選別できる市場」へ少しずつ変化しています。今後は、どの都市の、どの価格帯なら高金利に耐えられるのかを見極めることが重要ですね📊