米国のロードサイド商業施設で、大型再編が進んでいます
Shellは2026年9月1日、米国南東部でコンビニエンスストアと燃料流通事業を展開するTri Star Energyを完全子会社化すると発表しました。
⛽ 米国内の直営拠点が2倍以上に
Shellは現在、Tri Star Energyの株式33%を保有していますが、今回、残る持分を取得して100%子会社化します。
対象事業には、テネシー州と周辺州にある燃料・コンビニ併設店320拠点のほか、ディーラー所有の552拠点に対する燃料供給契約が含まれます。
買収完了後、Shellの米国南部におけるモビリティー・コンビニ事業は、直営店が約550拠点、ディーラー店との供給契約が約650拠点となる予定です。Shellによると、米国での直営コンビニ店舗数は今回の取得で2倍以上になります。
取引金額は公表されていません。規制当局の承認などを条件に、2026年末までの完了を見込んでいます。
🏪 Shellが店舗網を拡大する理由
Shellは米国49州に約1万2,000のブランド拠点を持ち、1日700万人以上が利用しています。ただし、その多くは卸売業者やディーラーが所有する店舗です。
今回の買収では、Shell自身が運営に関与できる拠点を大幅に増やします。背景には、ガソリン販売だけでなく、食品・飲料、日用品、電気自動車の充電などから収益を得る「複合型店舗」への転換があります。
Shellは、モビリティー・コンビニ事業の成長投資額の80%を、米国を含む主要10市場へ配分する方針です。
ガソリンスタンドは、単に燃料を販売する場所から、地域の日常消費を取り込むロードサイド店舗へ変わりつつあります。商業不動産としても「燃料以外でどれだけ稼げるか」が、今後さらに重要になりそうです📈
