今週は、8月29日までロサンゼルスに来ています。今回は、ロサンゼルス国際空港(LAX)で大きく変わったレンタカー事情をご紹介します。
LAXでは2026年3月11日、これまで空港周辺に分散していたレンタカー会社を1か所に集約する「LAX Rental Car Center」が全面開業しました。
この施設は、従来「ConRAC(Consolidated Rent-A-Car Facility)」と呼ばれていたレンタカー統合施設です。
建物の広さは約640万平方フィート、約59万平方メートル。米国のコンクリート建築物としては、国防総省のペンタゴンに次ぐ2番目の規模とされています。
施設内には、次の12ブランドが集約されました。
Alamo、Avis、Budget、Dollar、Enterprise、Fox、Hertz、National、Payless、Sixt、Thrifty、Zipcarです。
利用者にとって大きなメリットは、レンタカー会社ごとに異なる営業所を探す必要がなくなり、車の受け取りと返却を同じ施設で行えることです。
施設内には貸出・返却機能だけでなく、給油、洗車、簡単な車両整備の設備も設けられています。レンタカー会社が車両を効率よく回転させ、次の利用者へ早く提供できるように設計されています。
現在、空港ターミナルとレンタカーセンターの間は、各レンタカー会社のシャトルバスで移動します。
今後は、LAXで整備中の全自動電動鉄道「SkyLink」が、ターミナルとレンタカーセンターを直接結びます。最新の計画では、2026年10月6日の旅客運行開始を目標としていますが、工事や認可の状況によって変更される可能性があります。
SkyLinkは全長2.25マイル、6駅を結び、24時間運行される予定です。ピーク時には約2分間隔で運行し、レンタカーセンターから空港ターミナル西側までの所要時間は約10分とされています。
ConRACは単なるレンタカー営業所の移転ではありません。
空港周辺を走っていた多数の送迎バスを減らし、渋滞、排気ガス、移動時間の改善を目指すLAX近代化計画の一部です。2026年のFIFAワールドカップや2028年のロサンゼルス五輪を見据えた、都市インフラ投資でもあります。
不動産の視点から見ると、交通施設の集約は周辺地域にも影響を与えます。人と車の流れが変われば、ホテル、物流施設、飲食店、駐車場、商業施設などの需要や立地評価も変化します。
ロサンゼルスでは、こうした大型交通インフラの整備が地域の不動産価値をどのように変えるのか、引き続き現地からお伝えしていきます。
