2026年FIFAワールドカップがアメリカのホテル業界に大きな経済効果をもたらしています。

大会前には、「104回のスーパーボウルに匹敵する経済効果」とも言われていましたが、実際にはホテル業界への恩恵は大きいものの、スーパーボウルほどの爆発的な需要には至っていないようです。

ホテル収益は前年を大きく上回る

ホテル業界の調査会社STR/CoStarによると、グループリーグ期間(6月11日~27日)のワールドカップ開催都市では、

  • RevPAR(販売可能客室当たり売上):前年比18.7%増
  • 非開催都市:前年比7.9%増

となり、開催都市が大きく上回りました。

さらに大会終盤の6月最終週には、

  • RevPAR:129ドル(過去最高)
  • ADR(平均客室単価):178.82ドル(過去最高)
  • 客室稼働率:72.2%

と、アメリカのホテル市場は過去最高水準を記録しました。

スーパーボウルほど長期滞在は増えず

一方で、多くのホテルオーナーが期待していた「長期滞在」は想定より少なかったようです。

大会前は、海外からのサポーターが1週間以上滞在すると予想されていました。

しかし実際には、

平均宿泊日数は約3日程度にとどまり、試合当日は大きく客室料金が上昇するものの、その前後は比較的落ち着いた需要となりました。

ホテル関係者は、

「スーパーボウルというより、大学フットボール決勝戦のような需要だった」

と分析しています。

試合開催日は料金が約26%上昇

試合開催日にはホテル料金が大きく上昇しました。

  • RevPAR:25.8%増
  • ADR:25.9%増

となり、イベント開催日のプレミアムが明確に表れています。

また、ホテルだけでなく民泊(短期賃貸)市場も好調で、16開催都市のうち14都市で宿泊料金が20%以上上昇しました。

人気チームが勝ち進むほど経済効果も拡大

ホテル業界では、どの国が勝ち残るかも重要なポイントです。

例えば、

  • アルゼンチン(リオネル・メッシ)
  • フランス(キリアン・エムバペ)

など世界的人気チームが勝ち進むほど、海外からの観戦客が増え、ホテル需要も高まります。

特にマイアミでは、ブラジル戦やコロンビア戦など人気カードが行われた影響で、6月最終週のRevPARが51.6%増となり、全米トップの伸びを記録しました。

今後のホテル市場はどうなる?

ホテル業界では、ワールドカップ終了後も夏休み需要によって堅調な市場が続くと期待されています。

一方で、秋以降の通常シーズンに入ると需要が落ち着く可能性もあり、多くのホテルオーナーが今後の予約動向を注視しています。