ロサンゼルス中心部(ダウンタウン)で、大規模なオフィスビルを住宅へ転換するプロジェクトが始動します。
不動産投資会社Kennedy WilsonとJamisonは、約40万平方フィート(約3.7万㎡)の**ロサンゼルス・ワールドトレードセンター(Los Angeles World Trade Center)**を、512戸のアフォーダブル住宅へコンバージョン(用途変更)すると発表しました。
さらに両社は、ロサンゼルス市内で合計4,000戸のアフォーダブル住宅を供給する大規模プロジェクトも進める方針です。
オフィスビルが住宅へ
今回のプロジェクトは2段階で進められます。
第1期では、ビルの低層部分を改修し、241戸のアフォーダブル住宅を整備します。
対象は、地域の平均所得(AMI)の30%~80%の世帯で、2026年8月に工事が始まる予定です。
第2期では、オフィス部分を住宅へ転換し、さらに271戸を追加。完成後は建物名称を**「Sky Castle(スカイ・キャッスル)」**へ変更する計画です。
「壊す」から「活かす」へ
この建物は、コロナ禍以前には一部を解体し、41階建ての高層マンションを建設する計画が進められていました。
しかし、オフィス需要の低迷や住宅不足の深刻化を受け、計画は大きく転換。
既存ビルを活用する**アダプティブ・リユース(Adaptive Reuse)**という手法が採用されました。
これは建物を解体せず、新たな用途へ再生する開発手法で、
- 建設コストの削減
- 工期の短縮
- 環境負荷の軽減
など、多くのメリットがあります。
深刻化する住宅不足への対応
ロサンゼルスでは住宅価格や家賃の高騰が続いており、アフォーダブル住宅の供給不足が大きな社会問題となっています。
今回のプロジェクトでは、所得が比較的低い世帯でも入居できる住宅を供給し、住宅不足の改善を目指します。
ロサンゼルス市もこの取り組みを後押ししており、市長も現地を視察するなど、オフィスから住宅への転換を積極的に推進しています。
Kennedy Wilsonの実績
Kennedy Wilsonは、アフォーダブル住宅分野で長年の実績を持つ不動産投資会社です。
2015年にVintage Housingへ出資して以降、管理戸数は約5,000戸から13,000戸以上へ拡大。
働く世代やシニア向け住宅を中心に、アメリカ各地で開発・運営を進めています。
