1978年10月以前の“RSO物件”が対象、約65万戸に影響

1978年11月以降に建築された“非RSO物件”は今回の規制対象外

ロサンゼルス市議会は、長年議論されてきた
**賃料安定化条例(RSO=Rent Stabilization Ordinance)**の大幅改正を可決しました。

今回の改正により、市内の約**65万戸の賃貸物件(1978年10月以前に建築)**が対象となり、家賃上昇率は1〜4%の範囲に厳格に制限されます。

そして重要なのは——

1978年11月以降に建築された賃貸物件(非RSO物件)は、今回の新ルールの対象外。

非RSO物件は、これまで通り市場価格ベースで家賃設定・改定が可能で、今回の厳しい増額制限の影響は受けません。

📉今回の改正ポイント(RSO物件に適用)今回の新制度は、既存のRSO物件に対して以下の制限を導入します。

🔹年間の家賃上昇率:インフレ率(CPI)の90%、上限1〜4%

これまでの「3%〜8%の範囲」から、より厳格に。

🔹光熱費加算(1〜2%)を廃止

ガス・電気代の増額を理由に家賃を上げることが不可に。

🔹同居人・家族追加による家賃上乗せも禁止

“additional tenant surcharge”も廃止。

🔹小規模オーナー支援(10戸以下)を新設

修繕負担軽減のため、市と郡の住宅プログラムから資金を投入。

これらは全てRSO物件限定のルールです。

🏠1978年11月以降の“非RSO物件”はどうなる?

RSO制度は、1978年10月1日以前に建築された賃貸物件のみが対象です。

したがって——

1978年11月以降に建てられた物件は今回の1〜4%上限の対象外。

自由に市場賃料で運用可能。

これは投資家にとって非常に大きなポイントです。

🗣️オーナーからの反発「インフレ以下では経営が破綻する」

オーナー側からは強い反対の声が上がっています。

「コストが上昇する中、家賃をインフレ以下に抑えるのは不可能」
(ロサンゼルスの管理会社代表)

さらに、

「市は義務だけ増やし、家賃調整を認めない。
小規模オーナーは事業継続が難しくなる」
(小規模オーナー団体)

保険・ゴミ処理費・維持修繕費・市の規制コストが増加する中、
家賃収入の上昇が制限されることで
RSO物件の収益性はさらに低下する可能性があります。

🏗️開発への影響:建て替えや新築意欲が下がる懸念

開発業者は、古い賃貸を建て替えても新築がRSO対象になるケースに警戒しています。

すでに、

  • 採算が合わず計画断念

  • 建て替えの見送り

  • 投資の撤退

などが発生しており、市も今後影響調査を行う予定です。

💬投資家:RSO vs 非RSO の内容を理解することが鍵

今回の改正により、ロサンゼルスの賃貸市場はさらに二極化します。

🔻RSO物件(1978年10月以前)

  • 家賃上昇が1〜4%に固定

  • 追加料金不可

  • コスト上昇リスクはオーナー負担

  • キャッシュフローは厳格に抑えられる

🔺非RSO物件(1978年11月以降)

  • 今回の規制対象外

  • 市場家賃で運用可能

  • 投資リターンの自由度が高い

  • 将来価値が高まりやすい

ロサンゼルスに投資する際、“RSOか・非RSOか”は最重要チェック項目となります。