不動産データ企業 Markerr社 の最新レポートによると、カリフォルニア州の地方都市(Tertiary Cities)が、今後5年間で州内の集合住宅(Multifamily)市場における家賃上昇率トップになる見通しです。

■ 主なポイント

🔷 家賃上昇率ランキング(年平均成長率・CAGR)

  1. Merced(マーセド):5.1%

  2. Stockton(ストックトン):4.5%

  3. Salinas(サリナス):4.1%

➡ 州内20地域の中で、地方都市がすべて上位を占める結果に。


■ 地方都市が注目される理由

🔹 Markerr社 リサーチ責任者 Galen Faurot-Pigeon 氏の分析

  • ✅ 最近の住宅価格は上昇傾向だが、まだ購入・賃貸が手頃

  • 雇用成長が著しく、転入が進んでいる

  • ✅ 中長期での賃貸需要の増加が期待される

🔸 過去3年間の雇用成長率(例)

  • Bakersfield(ベーカーズフィールド)

  • Modesto(モデスト)

  • Riverside(リバーサイド)
    いずれも7%超


■ 大都市圏との比較

🔻 ロサンゼルス・サンフランシスコ・サンディエゴ

  • ➡ 経済的には依然として強いが、家賃成長率は3%未満にとどまる予測

  • 家賃負担率が高い(例:ロサンゼルスは36%、一般的な上限は30%)

🔹 例外:San Jose(サンノゼ)

  • 💡 家賃は高水準だが、負担率は22.8%と低く、生活余裕度が高い

  • 💡 平均世帯年収:約168,000ドルの高所得エリア


■ 成長トレンドは一時的との見方も

💬 JLL シニアマネージングディレクター Charles Halladay 氏の指摘

📌 「地方都市の成長は一時的な現象の可能性がある」
 例:パンデミック中にベイエリアからの人口流入があったサクラメント
 → 2022年には家賃上昇と吸収が安定化

📌 今後は大都市圏の所得成長率が上回ると予測
📌 また、地方都市では戸建住宅価格が安いため、持ち家への移行が進む可能性
 ➡ 賃貸需要が将来的に減速するリスク


短中期的には、地方都市への集合住宅投資に高い収益性の可能性
✅ ただし、所得成長や住宅取得動向による市場転換リスクにも留意が必要
✅ 投資判断には「エリア」「期間」「需給バランス」の戦略的な見極めが重要