~PBRBが新たな12件の物件処分を提案、30年間で54億ドルの節減効果~
米国議会により設立された**Public Buildings Reform Board(PBRB)**は、連邦政府が保有する老朽・未利用の不動産12件を処分するよう提案しました。
これにより、30年間で約54億ドルのコスト削減と、約3億4,600万ドルの売却収益が見込まれています。
📋 今回の処分対象リスト(一部抜粋)
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Forrestalビル(ワシントンD.C.):米エネルギー省本部、延床170万SF
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Wilbur J. Cohenビル(D.C.):米国際メディア庁、120万SF
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Regional Officeビル(D.C.):GSA所有、84.5万SF
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Brickell Plaza(マイアミ):9階建オフィスビル
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Peachtree Summit(アトランタ):1970年代築の高層ビル
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Williams Coast Guardビル(ボストン):ボストン港沿い、16万SFの元倉庫
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その他、ナッシュビル、ヒューストン、シカゴなどにも対象物件
また、ニューメキシコ州アルバカーキにある3つのリース物件を1か所に統合する提案も盛り込まれています。
🏗️ 焦点となるのはD.C.連邦建物の再開発
特に注目されているのが、ワシントンD.C.南西エリアのL’Enfant Plaza周辺。
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Forrestalビルは60年代のブルータリズム建築で、再開発が長年検討されてきたが正式売却候補としてリスト入り
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この他、CohenビルやRegional Officeビルも再開発ポテンシャルが高いとされ、ボウザーD.C.市長も2026年度予算に150万ドルのマスタープラン策定予算を計上
💡 処分の背景と進め方
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PBRBは老朽化・利用率の低い・高値が期待できる市場の物件を優先的に選定
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OMB(行政管理予算局)の承認が得られれば、GSA(連邦総務局)が売却プロセスを迅速化
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これにより、通常の煩雑な手続きをスキップし、即座に市場へ売却可能
📦 今後の処分候補:さらに拡大へ
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PBRBは現在、**全米58物件(計2,590万SF)**の調査を進行中
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そのうちワシントンD.C.内だけで9件・計1,150万SFを含む
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対象候補には以下のビルも:
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GSA本部(1800 F St. NW)
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米農務省サウスビル
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FBI本部(ペンシルバニア通り)
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FAA本部(オーヴィル・ライトビル)
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📊 処分の経緯と実績
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PBRBは2016年に設立、民間出身の6名で構成
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第1回(2020年):12物件を推薦 → うち10件が1.93億ドルで売却
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第2回(2021年):15件を推薦するもOMBが却下
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**第3回(今回)**が実質的に最大規模となる予定で、2026年末に活動終了予定
🧭 投資家・デベロッパーの投資機会
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処分対象物件の多くが好立地・再開発余地の大きい都市部に所在
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特にD.C.の政府系エリア再開発は、長期的な街づくりの起爆剤となりうる
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オフィスから住宅・商業・複合開発への転用可能性に注目が集まる
