アメリカの経済情報サイト「インベストペディア」の最新レポートによると、理想的なライフスタイルを実現するために必要な総費用が約440万ドル(約6億8,200万円、1ドル=155円換算)に達したことが明らかになった。これは、インフレや住宅価格の上昇、教育費の高騰などが要因とされている。

 

アメリカンドリーム達成に必要な費用内訳

今回の調査では、一般的な家庭が「理想的」と考えるライフスタイルの実現に必要な費用を試算し、その内訳を公表した。

項目

費用(ドル)

費用(円)

退職後の生活資金

1,600,000

約2億4,800万円

結婚費用

44,300

約686万円

子供2人の養育費および教育費

832,172

約1億2,908万円

住宅所有費用

929,955

約1億4,414万円

新車の所有(2台分)

811,440

約1億2,578万円

毎年の休暇費用

179,109

約2,776万円

犬と猫の飼育費用

36,626

約567万円

葬儀費用

8,453

約131万円

合計

4,441,055

約6億8,200万円

住宅購入のコストが大きな負担に

特に注目すべきなのは、住宅所有費用が92万9,955ドル(約1億4,414万円)に達している点だ。これは、全体の約21%を占める。住宅価格の上昇や金利の高止まりにより、多くの世帯にとってマイホームの取得がますます困難になっている。

調査によると、2023年の平均的な一戸建て住宅価格は40万3,246ドル(約6,250万円)**で、住宅ローンの利息や固定資産税、保険料などの維持費を含めると、最終的な負担額は大幅に増加する。また、州によっては住宅保険料が前年比で10%〜23%上昇しており、住宅コストのさらなる増加が懸念されている。

教育費と退職資金の負担も増加

次に負担が大きいのは退職後の生活資金(2億4,800万円)と、子供2人の養育費および教育費(約1億2,908万円)である。特に、大学の学費は年々上昇しており、子供1人あたりの大学卒業までの費用は約20万ドル(約3,100万円)と試算されている。

多くのアメリカ人にとって「夢」は遠のく

今回の調査結果は、多くのアメリカ人にとって「アメリカンドリーム」が手の届かないものになりつつあることを示唆している。住宅購入や教育費の増大に加え、年金制度の不確実性やインフレの影響を考慮すると、今後も生活コストの上昇は続く可能性が高い。

金融専門家は、「このような状況下では、早期からの資産形成や投資による資産運用が重要になる」と指摘する。ライフプランの見直しや、柔軟な資産運用戦略を立てることが、現実的な選択肢となるかもしれない。