今年4月にスペシャルティコーヒーショップ兼高級食料品販売のFoxtrot(フォックストロット)が破綻し、全米33店舗すべてを閉鎖しました。しかし、その店舗の場所が都市部の高級店舗がある場所ため、新規の出店希望会社から問い合わせが多く来ています。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックで小売業とレストラン業界は閉鎖や撤退に追い込まれましたが、その後は外食と高級品の買い物が急激に回復し、需要が急増しています。

 現在のマーケットでは完成前の店舗スペースの75%が事前にリース先が決まっています。新築店舗物件の減少、強まる需要、さらに古い店舗スペースの取り壊しなどにより、供給不足に拍車がかかっています。CoStar社によるとショッピングセンターの空きスペースが埋まる時間は8.5カ月で過去20年間で最も短い期間になっています。

 資金力のあるレストランチェーンは売り上げ不振のレストランチェーンの店舗を買い取って店舗を拡張しています。

都市部では、オフィスビルの新規建設が減少していることが店舗スペースの新規供給を減少させている原因と言われています。