世界の超富裕層は、ますます投資対象としてアメリカの集合住宅に目を向けるようになっています。

 ブルームバーグが報じた内容によると、過去10年間で、世界の富裕層の一部は世界中で集合住宅への投資を2倍以上に増やしており、特に米国に重点を置いている、となっています。 

 世界で13番目の大富豪であるZaraの創設者アマンシオ・オルテガ氏はイリノイ州シカゴの727 Madison高層高級賃貸マンションを231億ドルで8月に取得しています。シカゴの中で最も高額な集合住宅の取引額になっています。ちなみにアマンシオ・オルテガ氏の純資産は773億ドル(約11兆4400億円)になっています。

 6月にはイアル・オファー氏が率いるGlobal Holdings Management Groupはマンハッタンの集合住宅を30百万ドルで取得しています。

  賃貸住宅に対する需要は増加傾向にありますが、レントの伸びは鈍化し2021年の全国年間上昇率17.6%から2022年には3.5%、2023年の年初から2.5%へ落ち着いています。

 RealPage社の報告によると、賃貸住宅の需給バランスは、1年を通じて減少した後、第2四半期には需要が回復しています。