ウォール・ストリート・ジャーナルによると、オフィスビルの保有会社は全米のオフィスビルで多額の損失を被っているため、一部では以前の不動産評価額を最大80%も下回って取引されている、と言っています。
この理由は、ここ数カ月に及ぶオフィスビルの空室の増加とオフィス賃料の伸びの低迷に続いているおり、更に不動産ローンの借り換えを困難にする借り換え金利の上昇が大きな要因です。
マイアミに本拠を置くAgave Holdings(アガベ・ホールディングス)社は、シカゴのダウンタウンにある 300 South Wacker Drive 35階建てビルを、2017年の購入価格155百万ドルを約60百万ドル安い96.5百万ドルで購入しています。
今後、数十億ドルのオフィスビル向けローンが期限を迎えるため、ファイアーセールが今後数カ月間続くと予想されます。
オフィスローンの延滞率は先月2023年4月に2.77%にのぼり、2019年8月以来の高い延滞率となったことがTrepp社のデータで明らかになっています。