モルガン・スタンレーのレポートによると、2025年末までに約1兆5,000億ドルの収益不動産向けローンの返済期限を迎え、一方、オフィスやショッピングセンターや小売店舗不動産の評価額が40%も下落する可能性があるため、収益不動産マーケットの債務不履行のリスクが高まってる、と言っています。

また、先月には20兆ドル規模の収益不動産に融資枠を提供してきた中小・地方銀行が、シリコンバレー銀行やシグネチャー・バンク・オブ・ニューヨークの破綻により多額の資金流出を経験したため、収益不動産向けローンの借り換え問題をさらに複雑にしています。

モルガンスタンレーは収益不動産の投資家にとって「借り換えリスクに直面している。」とも言っています。

この問題の要因は不動産向けローンの高金利とハイブリッドワークの2点であり、これにより、特にオフィスビルの評価が大きく下がると予想されています。