アメリカのオフィスビルは新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で過去最高の空室率になっています。

一方、アメリカの金利が急速に上昇したため、オフィスビルに対する不動産ローンの借り換え時期が来た投資会社はこれらの影響で苦しんでいます。

不動産仲介会社CompassのAdelaide Polsinelli氏は、特にBクラスおよびCクラスのオフィスビルではオフィスの需要が少ないため、恐ろしい津波がやって来たようだ、と述べています。

また、オフィスビルが2016年から2018年までの価格を大幅に下回る価格で損失を出して売却されており、これがニューノーマルになっている。

 売買事例では、Chetrit Organizationが2019年に 4億22百万ドル(約570億円)で購入した 850 Third Ave.のオフィスビルを2億66百万ドル(359億円)で売却しています。

 また、旧Barney's New York Buildingが2014年の価格から50%近く低い価格で売却されようとしています。

 MSCIのデータによると、オフィスの評価額の下落は数年続いており、現在は下落が加速していると言っています。2022年第2四半期は前年比で13%下落し、第3四半期は17%、第4四半期は18%下落しました。