アメリカでは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックでリモートワークが拡大しオフィスマーケットへの逆風が強まっていますが、ワシントンDCから メリーランド州ボルチモアの広域都市圏ではライフ サイエンス産業の進出及び拡張が強く、2021 年初頭から、新規の建設がほぼ 2 倍になっています。

 CBRE社のレポートによると、ライフサイエンスのパイプラインは、2021 年第 1 四半期の 473,000sf から約 100 万sf に倍増し、この地域の空室率は 3.6% から 1.4% へと半減少した、と言っています。

 そのため、この地域で建設中のライフ サイエンス プロジェクトでは、12 件のプロジェクトのうち 9 件がコンバージョンで対応する案件になっています。

 特に大手製薬会社の新規大型リースが好調のようです。全米12の製薬研究施設の空室率は、5.2%に下がっています。