住宅価格の高騰で、住宅保有者のエクイティ額(現在の住宅価格から住宅ローン残高を引いた後の差額)が平均で185,000ドルになり過去最高になっていると、Black Knight社の住宅ローン調査で言っています。エクイティ総額では9.9兆ドル(約1138兆円)になり、これによって、ホームエクイティファイナンスで消費が大幅に増加し、アメリカ経済がさらに良くなる可能性があります。

自宅のエクイティを使う方法として、基本的に3つの方法があります。

1)Cash out refinancing(住宅ローンのリファイナンス):現在の住宅ローンを新しい住宅ローンに借り換え、旧住宅ローン残高を返済した後のローン残高を使用する方法)

2)Home equity lines of credit, or HELOCs(住宅エクイティ額を基にその金額の中でローンやクレジットカードの使用上限額を設定し使用する方法)

3)Reverse mortgages(自宅を担保にした融資制度の一種):自宅を所有しているが現金収入が少ないという高齢者世帯が、住居を手放すことなく収入を確保し、使用する方法。

 

これから、アメリカの住宅ローン金利は上昇していくことが予想しているため、1)Cash out refinancing(住宅ローンのリファイナンス)は、ローン全体を借り換えるため、返済額が増える可能性があります。そのため、2)Home equity lines of credit, or HELOCsを利用し、必要な金額を必要な時期に利用する方法が良いと考えられます。例えば、自宅のバスルームを改修するため20,000ドル支出する場合、20,000ドルだけ借りれば十分です。

 

一方、貸し手である金融機関から見ると、常にエクイティ額は20%必要と言われています。