お疲れ様です、大内校です。
今年の4月から働き始めた方は、そろそろ3か月になりますね。
世の中にはいろんな会社がありますね。
おしゃれなオフィス、素晴らしい先輩たち。
そんな世界を夢見た会社員が、上司から暴言を浴びせられてしまった事案、判決編です。
------------------------
日常的に上司Bから暴言を浴びせられていたAさん。
使えない、お前は無能だ、といった暴言を浴びせられそれに耐えていたAでしたが、ひょんなことから上司の逆鱗に触れ、
「今すぐ帰れ、明日から来なくて良い!」
と言われてしまいました。
頭にきたAは、言われた通りすぐに退社。翌日から数か月間、無断欠席を重ねました。
上司BはAが来なくなったことに怒り狂い、Aを解雇しようと手続きを踏もうとし始めました。
いわゆる「ダメ上司」のBと、屁理屈をこねているA。
一般的にはどっちもどっちな感じが、裁判所の判断はとても真っ当でした。
Aについて。
「今すぐ帰れ、明日から来なくて良い!」と言われた日、
すぐに退社して、翌日から欠勤したというAの行為は、
上司であるBの指示に忠実に従ったものであり、それを根拠にB及び会社がAに対して不利益な扱いをしようとすることは甚だ見当違いである。
よって、会社はAに対し、退社した日から現在までの給料を通常通り支払えと判決しました。
法律が屁理屈の味方をすることもあるんですね。
------------------------
ちなみに別件で、口げんか中に、
「殴れるもんなら殴ってみろ」
と言われ、殴ったら暴行で有罪判決になった事案もあるので、屁理屈がすべてではないみたいです。
お気をつけて。