趣旨変更です(笑 | てざわりの記憶

てざわりの記憶

目で、手で、耳で、時には舌で触れる日々の手触り。

その記憶。

雨が降る

夜の街

街灯の下だけに見える ふしぎな光景

「雨雲は 大きく関東地方を覆い・・・。」

そうか 誰も見ていない海の上

誰も居ない山の中

今夜 雨は降っているのか。

「明日には、この雨も上がり・・・」

なにかの法則にのっとって

雨が降るのとおなじぶん

死んだなにかが空へと上がっていく 今夜。


「舞い昇る おもい あこがれ ゆめ ねがい

           此処をあきらめ 他所に降りおつ――」   


この地上から ぼろぼろになって 昇る

希望だった いのちだったものたち

それでもいつか かえっておいで

雨といっしょに

どうか

私たちのところに。