私のちょっとした特技のひとつに、「おもしろい夢をときどき見る」と言うのがある。
ただこれには条件があって、
一つ、比較的心配事が少ない時
一つ、寝る前に、面白い夢を見たいな、とおもう事
一つ、夢の話を聞いてくれる人がいる事
この三つがそろえば、いい確率で「おバカ」な夢を見る事が出来る。
求めよ、さらば与えられん、と言うわけだ。
こうして見た夢を人に話すのが好きで、前の職場ではよく笑いのネタにしていたものだ。
そんなある日、上司が真顔で「ウソの話はやめろ」と私に言ってきた。
その上、「私がウソつきな理由」をこんこんと説き始めたのだった。
まあ、元が夢なだけに反論したところで見た、見ないのばかばかしい水掛け論になるはわかっている。
それからも私が夢の話をするたびやってきて「またウソ話か」と必ず言うのだった。
ある時、とうとう我慢できずに「でも、本当に見るんですよ」と言ったのだけれど、「いいや、ウソとしか思えない。そんな方法で人の注意を引くのは卑怯だ。俺は本当の事しか言わないし、そんな夢を見るなんて信じられない、俺はお前の所為で寝付けない夜だってあるのに」とのたまった。
その時は、罪悪感と怒りで酷く混乱したものだ。
今なら「そうですか、面白い夢を見られないなんて残念ですね。私の事なんてほっといて、夜くらい寝てください。そんな事告白されたって、私も困ります」と言ってやれるのだが。
言葉はいつだって、必要な時に出てこない。
言えなかった言葉達の墓標として、たまにこんなブログを書くのでした。