いちいち口に出さなくても皆がわかっていた。



雑談の中での話しだが、心の中でしまっておいたつもりのはずが、同一意見が仲間うちで飛び交っている。



笑い話しのようにターゲットはマル裸状態…。



ごまかしなんか一切、通用しておらず、バレてしまっていた、と言う事だ。



普段より少しだけ強調されてしまう感情変化や行動、アクションを誰もが見逃してはいなかった。



最終的に末路までが予想されていた。




全体的な話しを集約しての予測的中率8割以上…。




個人的には99%…。




大手事務所にいて全く仕事がまわってこない子…。



電話やメール、会っても愚痴ばかり…。




外見的には問題はなさそうだが、イマイチ感は否めない。



ついに長年いた事務所を辞めて他に動いた。




しかも相談された時に反対した場所に…。




案の定、また新しい事務所への文句がはじまった。



新しい事務所では『仕事がないのは事務所の責任ではなくてアナタ自身の問題』とハッキリ言われたらしい。



確かに事務所にも得意不得意分野があったりもするであろうし、売り出し順の上位に食い込んでいくのは自らが獲得するもので待ちの姿勢ではなかなか難しい。



『GWは実家に戻るけど、お土産は何がいい?』と連絡をもらったが、今、移籍したばかりの本人がすべき事はそこにはないはずだ。




人柄的には真面目で好感度は高いが芸能としての考え方は非常に甘い気がする。



たまに目にする演技力は素材としてはいいのだが、常に何かが足りない…。





アドバイスの出来ない不明瞭な問題点…。




難しいものだ。




枯木も森のにぎわい…。




枯れてしまった『木』でも数がそろっていれば森はそれなりに見える…。




『ずいぶん社員さんがいますねぇ』




はたして生産性に貢献、アシストしている社員は何割いるのか…。




車の道端や公園に社名入りの車で寝ている人…。




スーツ姿で遊戯塲に出入りする人…。




どう考えても仕事をしているようには見えない。




社員数が多ければ経費を安定して捻出できる会社として対外的にはそれなりの評価となったりする。






『所属、アーティストが増えましたねぇ』…。




こちらは会社とは異なり、個々人の結果を評価されるので結果が出ない場合はいくら数がいたとしても全く話しにならない。




ある程度の期間、様々なチャンスは与えるが可能性なきものは『トコロテン方式』のごとく入れかえていかなければならない。




『情熱』や『魂』とともに本気でヤルかやらないか、結果を出せるか出せないかの厳しい世界ゆえ、同情などでやみくもに期間を引っ張ってはいけない…。




同情したところでそこからは何も生まれない事は過去の経験から理解しているが近年はその思いがさらに強くなった。





ダメなモノはダメ…。




質より量…





『量から質』へ…。