幼稚園と学校が始まり給食が始まり、
憑き物が落ちたようにスッキリとした自分に気付く。
身体は軽くなったが、ほぼ身内としか喋ってなかったような感覚なので、公衆の面前にて胸だけがいっぱいで頭に言葉が追いつかずうまく喋れない。ぶつぶつ。
8月後半の私は、厄介な宿題の残りとバレエの慰問スタートにやられていた。
何度も忠告はした。
沢山遊びに行ったが、やる時間も沢山あった。
夏休みの宿題、始業式2日前の時点でわこは自由研究を残していた。
更にはリコーダーのがんばりカードの存在を完全に忘れていた。
一回もやってない現実に直面し、ひっくり返って全身で地団駄を踏みながら号泣。
「お願いだから、何回かやったことにして!!お願い!!」
何度もすがって来たが、大変残念ながら嘘はいけないので突き放すことにした。
学校に行く前に先生に電話して、カードに何も書けないことを説明してくれと言われたが、真実はひとつ。一体何を説明するのか。
少しでも気持ちが救われたいだけのワンクッションに私を使わないでください。
あやたは、苦手な計算のプリントだけをごっそりと残していて、
「もう絶っっ対間に合わない〜!!もうしにたい〜!!もうやだ〜!!やりたくない〜〜!!うお〜〜ん!!もうしぬ〜〜〜」
号泣しながらプリントをグシャグシャにしてゴミ箱に捨てに行き、また拾いに行っては捨てを繰り返しながら何時間も叫び続けた。
プリントをゴミ箱に捨てる度、拾いに行きなさいとは私は一言も言わなかったが、自身で葛藤を繰り返す。
それ見たことかの愚かさよ。。
はじめは私もキレかけていたが、あまりの惨状にフッと何かが舞い降りて無理やり心を平坦にするしかなくなり、そのうち薄ら笑みすら浮かべることが出来る境地になった。
やれば答えは合ってるのに、苦手意識からやる気が出ないだけなのだ。
計算が遅いからやりたくないけど、やらないから早くならないという単純なこと。
泣く暇があったらやればいいのに、ただひたすら、泣き叫びながらのたうち回ってる姿が滑稽すぎて動画に撮ったのだが、撮られてることにも気がつかないくらい泣いていた。
彼もまた、1ページでもいいからお母さんやってくれ...とすがってきたが、残念ながら見捨てることにした。
「しにたくなるほどやりたくないのなら、もうやめてしまいなさい。そのままお出しなさい...。自分が本当にそれでいいと思うのなら...。」
三蔵法師になったようなイメージで、涼やかに声掛けした後は、そっとしておくことにした。
すると、大騒ぎから半日くらい経ったら急に大人しく観念して、何事もなかったかのようにスッとした背筋でボロボロのプリントに向き合い、終えた。
本当に疲れた。
ただひとつ肩を持ってあげられるとしたら、小さい弟達がいる環境での宿題はカオス。
あの動画は保存版にして、来年の夏休み初日に見せてやろうと思う。
買いに行くのを楽しみにしてたはずなのに、青か紺ならどれでもいいと言い、背負ってもすぐに下ろして逃げる。
夏休み中、入店して数分で終えた挙動不審な彼のラン活でした

