翁。 | わかばのブログ

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おはようございます。

 

 

わかばです。

 

 

 

 

 

 

先日、初めて能と狂言を観てきました。

 

 

 

私の出身地の近くで


能楽キャラバンの講演があることを

 

たまたまTwitterで見つけて


見た瞬間

 

これは行こう!行かなきゃ!という気に


なったのでした。

 

 

 

 

会場のある奈良県磯城郡川西町には


「面塚」というのがあります。

 

そこは能楽の発祥の地とされているのです。

 

 



 

今まで歌舞伎や能などには


ほとんど興味がなかったのですが💦

 

昨年、歌舞伎鑑賞教室に参加して


すごく面白かったこともあり


伝統芸能に対しての敷居が一気に下がりました。


今回

 

大好きな野村萬斎さん父子の共演もあるので


是非観たいと思ったのでした。

 

 




 

 

小さなホールではありますが

 

ちゃんと能舞台が組まれ


ほぼ満席の状態でした!

 

そりゃそうですよね(笑)


宗家の方の能が間近で観られるんですもの!

 

 





 

一緒に行ってくれた友達は

 

能を知らない私に


とても詳しい資料を用意してくれていました。

(セリフがよく分かって、有難かったです😊)




 

彼女は


以前一緒に行った奈良豆比古神社の


有名な三番叟を観たそうです。

 

そう考えると2人で


奈良豆比古神社へ行ったのも

 

能や狂言への入り口だったのかも知れません。

 

 



 




 

この日の最初の演目が


能の「翁」だったのですが。

 

 

 





この「翁」という演目は

 

「能にして能にあらず」と言われるどの分類にも属さない

 

特別な曲だそうです。

 

「翁」「千歳」「三番叟」の三人が登場し


神となって

 

天下泰平、国土安泰を願う


とても神聖な舞、神事なのだそうです。





 



この「翁」の説明文を読んだ時

 

「あぁ、やっぱり今年は火の年なんだ!!」と

 

思わずにはいられませんでした。

 

 

 

※火の年、というのは火について知る年、という意味です。

 

 

 


 

 

「翁」に関わる役者は公演前の一定期間


精進潔斎し

 

楽屋の戸には「別火」と張り紙して


女性は立ち入り禁止になるとか。

 

また「翁飾り」という神棚のようなものを飾り

 

全ての出演者は舞台前にお供えされていた

 

お神酒、洗米、塩を口にして塩を全身にふりかけ

 

火打石で切り火するのだそうです。

 

 



 

 

「別火」と聞いて私は思い出しました。

 

 

 

東大寺二月堂のお水取り「修二会」に入る前。

 

練行衆たちは一旦「別火坊」という場所で


精進潔斎されます。

 

「別火」は新しく火打石で打ち出した


特別な火という意味でしょうか。

 

 




 

今回はこの「翁」を

 

二十六世観世宗家の観世清和師・観世三郎太師父子がご出演でした。

 

 







 

 

いやぁ、やっぱりね、凄いんですよ!!

 

気迫が座席までビンビン伝わってくるんです!!

 

極限まで抑えた動きでの身体表現って


これなのかと。

 

 

 

 

そして生演奏の笛、太鼓、鼓。 地謡。

 

太古より続いてきた祈り、みたいなものが


迸るような

 

ものすごいエネルギーの爆発でした。

 





「翁」の他にもこの日は


天女の羽衣のお話の「羽衣」や


父子で一着の袴を履く「二人袴」


勇壮な獅子の舞「石橋」


が上演されました。






狂言「二人袴」は


野村萬斎父子がとってもコミカルに演じられ


会場は大爆笑🤣🤣🤣


いつの時代も「笑い」って人の暮らしには


欠かせないものですよね︎💕︎💕


 

 

 


神社仏閣と同様に


こうした伝統芸能の神聖さ


その緊張感と、本物のド迫力を


存分に体感した1日となりました😊






次は人形浄瑠璃とかも観てみたいなぁ🤔






今日も読んで頂いて


ありがとうございます







わかば