ビギナー・リターンライダーオートバイ教室 | イルカに乗った中年

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「ジャンプするイルカ」こと,ヤマハZeaLをメインにしたブログです.

今回はオートバイ実技教室の話です.

 

(社)日本二輪車普及安全協会主催のオートバイの講習会です.警察では「実技教室」と呼んでいます.

サタデー・サンデー・ライディングスクール・ビギナー・リターン・グッドライダーミーティング等々,交通安全教育センターや運転免許試験場で開催されています.

この他に各警察署でも開催しています.

 

指導員は協会から派遣された指導員の資格を持った方々に加え,白バイ隊員が指導にあたります.

 

オートバイは持ち込みで,参加料は傷害保険の200円のみです.乗車にふさわしい服装(長袖・長ズボン・くるぶしを覆う靴)の他,胸部プレテクターが必須です.

 

また,個人情報と機密情報の観点から,写真・動画撮影ができません(文章はOK).なのでこのブログには写真がありません.

 

10年前はRF400Rで府中や警察署,30年前はシルクロードで鮫洲に毎週のように通っていました.

 

都外の参加者が多くなってきて,現在は都内在住・在勤の縛りが厳しくなった上に,開催日数が少なくなり,昔のように毎週のように参加が難しくなりました.

さらに埼玉県民になった私は,参加できる機会が激減してしまいました.

 

そんな,貴重な機会の今回の実技教室でした.

本当は初心者のNkさんと行く予定だったのですが,免許取得前の申し込みだったのではねられてしまい,私だけの参加となりました.

 

開催場所は狛江にある警視庁交通安全教育センター.白バイの訓練や競技会が行われている場所です.以前,万世橋警察署主催の講習会で来たことがあります.

 

万世橋警察署の交通課の方は熱心な方で,所轄内で開催だけではなく,交通安全教育センターや晴海の旧オリンピック村の空き地等,広いコースで開催していました.そして,全国白バイ大会出場経験の交通機動隊白バイ指導員を呼んだりしていました.

その時の動画がこちらです.狭路転回のデモンストレーションは見ていてとっても興奮しました.

興奮している私が映っているのは内緒です.

 

 

 

話を今回の実技教室に戻します.

 

今回は初めて参加するビギナーとしばらくオートバイから遠ざかっていたリターンライダーのための教室です.何回か通っている初級の方も見受けられました.

 

進行は協会の指導員が行いますが,それが何ともグダグダで,他の指導員からも陰口たたかれるほどでした.

もちろん事前に打合せをしていたのでしょうが,司会者よりも他の指導員が打合せ内容をきちんと聞いてないように思えました.そのことは後述します.

 

休憩と言っているのに,喫煙所でタバコを吸っている人たちに「休憩じゃありませんよ!」と言ってみたり,クラス分けや整列がセクションごとに毎回バラバラになったり.

しまいには見かねた白バイ隊員が再集合させてもう一度説明してたり.その隊員,少しキレ気味で説明してました.

 

私自身は何度も教室に通っていたので,それほど気にはならなかったのですが,初めての人たちにとってはさぞかし戸惑ったことでしょう.

 

 

肝心な講習内容です.

1.運行前点検

2.乗車姿勢

3.急制動

4.実技コースいっぱいに使った傾斜走行

5.低速バランス走行

6.講評

 

運行前は「ネン・オ・シャ・チエ・ブ・ク・トウ・バ・シメ」の呪文.詳細は他の方に委ねます.

ちなみに私は出発前に「ブ・タ・ト・ネンリョウ」の簡易点検を行いました.

 

急制動は4速40キロでパイロン通過後にブレーキをかける一般的なものと,ブレーキ操作とシフトダウン操作を同時に行うもの2通りでした.後者は実技教室でも初めての試みだったそうです.私も初めてです.

 

急制動って,緊急回避が目的だと私は思っているのですが,そんな緊急時にシフトダウン操作する余裕はないと思います.ましてや10メートルで4→1速までシフトダウン操作って...

 

実際にやってみましたが,ブレーキ操作とシフトダウン操作の両立は難しかったです.どちらかがおろそかになってしまい,制動距離が伸びてしまいました.「もっとクラッチ操作をていねいに」って指導されましたが,これは上級者がやることで,初級者には無理な操作ですね.シフトダウン操作をするなら,急制動ではなく「目標制動」だと思いました.

 

急制動中に緊急事態が発生しました.先ほど述べたグダグダのひとつです.

 

私が走行中に指導員がコース上に割り込んできたのです!本当の急制動になりました.発見が早かったので大事には至りませんでしたが,コース内,練習中にも油断は禁物ですね.

右後方確認の際も真後ろに指導員の車両がいてビックリしましたけど.

 

傾斜走行は実技コースをいっぱいに使ったフリー走行です.S字やクランク,二種免許で走行する鋭角コースも使われていました.特に難しいセクションはなく,リターンライダーの私にはちょうどいいコースでした.

 

低速バランス走行はパイロンスラローム,千鳥走行,8の字走行と1本橋走行の4項目.すべて間隔が広めで無理なくこなせました.一本橋は脱落しませんでしたが,相変わらずヒザが広がってしまい,ニーグリップが維持できません.今後の課題です.

 

8の字では指導員から「腕が突っ張っている.突っ張ると車体が傾き過ぎてしまう.ヒジは締め過ぎず,もう少し前傾姿勢にしなさい」と指導を受けました.

 

そうなんです.私の骨格上,上半身が反り返って腕が突っ張ってしまうんです.昔から腕を突っ張らないよう指導されいましたが,クセが直っていないようです.

 

 

午前中約3時間の実技教室でした.天気も良く少し暑かったので,休憩時の水分補給は大事です.河川敷内のコースなので水筒を持参してきて正解でした.昨年秋のグッドライダーミーティング以来だったので久々感はありましたが,コースが比較的優しかったので,無理なく練習ができました.

 

最後の講評で「低速時での操作が一番大事,スピードなんて誰でも出せる」という言葉が印象的でした.

 

仕事柄参加できる教室が限られるので以前のようにたくさん参加できませんが,一回一回を大事にしていきたいと思います.

 

 

【おまけ】

講習修了後,喫煙所でタバコを吸っていたら,横で指導員の総括をしていました.白バイ隊員が「指導員としての誇りを持ってください」と檄を飛ばしていました.私の遭遇した急制動中の割り込みの話も出ていました.コースの逆走もあったようです.