レギュレータ交換のつづきです.
2りんかんの店員さんのアドバイスを受け,レギュレータを見てみましたが,封印が破れ,液体らしきものが漏れていました.
言われてみれば,走行中プラスチック(鍋の取っ手)が溶けた匂いがたまにしていました.
よくよく思い起こしてみると,バッテリーがふくらんでいて,キャップが開いていたこともありました.
どうやらレギュレータがやられてしまっていたようです.
はい,交換です.
レギュレータは素手では触れないほど発熱するため,往々にして壊れやすいそうです.ましてや20年も経過してますしね.
調べると純正は1万円超え.高すぎます.
さらに調べていくと,マジェスティ125(通称コマジェ)のものを流用できるそうなので,ネットで購入しました.
購入したものがこちら.
台湾ヤマハ製で2,300円也.純正の5分の1です.
冷却フィンが付いて放熱対策が施されています.
対策がされていない高い純正より良さそうです(いちおう,アルミ板をはさみ込んで放熱対策はされていましたが).
冷却フィンがある分,厚みが違います.
カウルに干渉しないか心配です.
レギュレータ交換前に,バッテリー,ステータコイル(ジェネレータ)の点検をします.
まずはバッテリー.
上がってしまったバッテリーは再充電して,12ボルト.
まあ,ぎりぎりセーフ.
つぎに充電電圧の測定.
3,000回転時の電圧を測定します.
動きません.
さらに,ジェネレータの抵抗値の測定.
三相(コイルが3つ)各々の抵抗値を測定します.
写真を撮り忘れましたが,3つすべてゼロを指していました
短絡しています.交換です.
求められる抗値が小さいので,もしかしたら値はあるのかもしれません.
【追記】
使用したテスターの「×10Ω」レンジで測定していたため,読み取れていませんでした.
おそらく充電されないと思いますが,とりあえずレギュレータを交換します.
同じヤマハの製品なので,取付穴位置は同じでしたが,冷却フィンの厚みがあるため,ネジを長いものに替えて取り付けました.カウルへの干渉はありませんでした.
改めて充電電圧を測定しました.
微妙に上がっていて,13ボルト.
既定値が3,000回転で14.3~15.3ボルトなので規定値外.さらに回転数を上げてもエンジンを止めても針は振れません.
完全にジェネレータがやられいるようです.
故障の原因と経過を考えてみました.
- エンジンの吹けを確認するため,レッドゾーン付近まで回転数を上げた.
- 回転を上げたので,ジェネレータ(発電)からレギュレータ(整流)に送られる電圧は上昇し,放熱を始めた.
- 経年劣化のため,レギュレータが放熱に耐え切れず,内部の回路が破壊された.
- 必要以上の電圧がバッテリーに供給(充電)されたので,バッテリーが膨らみ,フタが開いた(いわば常時急速充電の状態).
- さらに発熱によりジェネレータのコイルの絶縁が溶け,短絡した.
- ゆえに充電されないのでバッテリーが上がってしまう.