ジール再生計画でよみがえったジールですが,事故の形跡があると何度か書きましたので,検証してみたいと思います.
ジールには1991年のデビュー(前期型)と1992年の仕様変更(後期型)があり,主な変更点は外装のみで,
- エンジン: ガンメタリック→メタリックシルバー
- マフラーのサイレンサー: 一部メッキ→全メッキ
- フロントフォークのアウターチューブ: 塗装→バフ仕上げ
- リアサス: 塗装→メッキ
- ヘッドライトのカバー: 塗装→メッキ
- トップブリッジのハンドルクリップ: 一体型→分離型
- ハンドルバー: 塗装→メッキ
- ハンドルスイッチ内の部品の改良
- ジェネレータ強化(12→18極) ←追記
- エンジンの色はガンメタなので,前期型です.
- サイレンサーは全メッキなので,後期型です.
- フロントフォークは塗装なので,前期型です.
- リアサスは塗装なので,前期型です.
- ヘッドライトのカバーは塗装なので,前期型です.
- トップブリッジは一体型なので,前期型です.
- ハンドルは塗装なので,前期型です.
- スイッチ内の部品なんてわかりません.
2のサイレンサーを見て,後期型だと思っていてのですが,製造番号から前期型だということがわかりました.どうやらマフラーを交換しているようです.
3のバフ仕上げのことをツヤのある仕上げのことと思っていたので,後期型だと思っていたのですが,塗装してある時点で前期型です.
ちなみにバフ仕上げとは,布,皮,ゴムなどのやわらかい素材でできたバフを回転させながら金属に押し当てて表面を磨く加工法のことです.
そのため,後期型のフロントフォークはアルミの地の色です.
4,5,7の塗装は見逃していましたが,後から見れば塗装でしたので,前期型です.
6のトップブリッジは一体型が後期型と思っていたのですが,逆でした(写真の上が前期型,下が後期型).前期型はキーホルダーが邪魔になるため,リングを2コにして上に乗るようにしています.
8のスイッチは中を開けても比べてみてもわかりません.
写真ではわかりずらいですが,セルスイッチボタンがホーンスイッチより外に飛び出ています.バネが飛び出るほど出ていませんが,今にも外れそうなほど飛び出ています.この辺が改良されたのでしょうか?
まとめます.
ドゥルルルルル・・・・
あなたのジールは前期型です.
事故歴ありの可能性があります.
サイレンサーにだまされました.マフラーを交換しているために見誤りました.交換したマフラーが後期型のものだったのです.
クランクケース,ブレーキペダルにキズが入っているのに,マフラーに一切キズがないのでおかしいと思ってました.
また,ブレーキレバーに曲がりがあるのも疑惑の一つでした.
このジールは会社の同僚から譲ってもらったものですが,実際に乗っていたのは息子さんだったそうです.聞いてみたのですが,何かあったとは言ってたが,詳しいことはわからないとのことでした.