ウッチャンナンチャンのウッチャン主演のNHKのコント番組「LIFE」。あるコントにどこかで聞いたような内容があったので、セリフを起こしてみました。
コント「囲み取材」
出待ちをする雑誌記者たち。
そこへホール楽屋口から出てきた、アイドルグループ「放課後おとめ組」ささりんとマネージャ。
記者(週刊サファイア)
「先ほどライブで発表された、放課後おとめ組の卒業をされるのはいつ頃から決まっていたんでしょうか?」
ささりん
「去年あたりから考えていまして、春頃に事務所と正式に話し合いました。ただ、放課後おとめ組からの具体的な卒業時期については、まだ、これから決めたいと思ってます。」
記者(月刊アイドルライフ)
「ファンにとっては寝耳に水の発表になったわけで、卒業を惜しむ声が多くあると思うんですが…」
ささりん
「ファンの方々には、これからの私の活動を見て、納得してもらうしかないと思ってます。」
ここで、退場を促すマネージャ。
そこにゲスミックマガジンの記者(ゲス記者)。
ゲス記者
「これっていわゆる『卒業詐欺』なんでしょ?(ペンを舐める)」
ささりん
「はい?」
ゲス記者
「だから~、卒業するするっつって引っ張って~、ファンの心と財布をもてあそんで~、最後までたっっっぷり儲けようと思ってんでしょ?っての?(またペンを舐める)」
マネージャ
「おいアンタ、何言ってんだ?そんなことあるわけないでしょ?」
ゲス記者
「えええ~?だってアイドルはこの卒業の時期がいちばん儲かるって聞いたよ~?だからこの時期どんだけあおれるかがポイントなんでしょ?」
マネージャ
「どこで聞いたんだ、そんな話!」
周りの記者に同意を求めるゲス記者。しかし同意を求められず。
記者(月刊アイドルライフ)
「ファンの皆さんに一言お願いします。」
ささりん
「そうですね…」
ゲス記者
「どうせ卒業記念CDとか写真集とかも出したりするんでしょ?」
ささりん
「まあ…」
ゲス記者
「で~!ライブにもまだまだバンバン出て~、『卒業記念まんじゅう』とかも作ったりするんでしょ?」
マネージャ
「なんだ、卒業記念まんじゅうってのは!」
ゲス記者
「なのに卒業時期はまだ~?」
ささりん
「…決まってません…」
ゲス記者
「ハイっ!キタァー!ハイっ!それキター!やっぱりこれ卒業詐欺なんじゃないの?
スクープだよ?これ。もう詐欺事件まで発展しちゃうよ?」
マネージャ
「おいアンタ、詐欺詐欺って、君、名誉毀損だぞ!」
ゲス記者
「いい仕事だな~!
卒業するって、時期は決まってないのに、一度宣言しちゃったら、そのあとは適当に、歌ったり、踊ったり、写真撮ったり、まんじゅう作ったりすれば、お金ガッポガッポ入ってくるんだもんなぁ~。」
ささりん
「そんなことありません!残された最後の時間を放課後おとめ組のファンのみなさんと楽しもうと…」
ゲス記者
「う~そ~だ~ね~~!
楽しいんだったらず~っと続ければいいんだもん!」
(途中略)
マネージャ
「ちょっと、本当に時間ないんで、この辺りで失礼します!」
ゲス記者
「マネージャさんに伺います。ズバリ卒業って事は、恋愛解禁なんですよね?」
マネージャ
「まあそれは、本人に任せてありますけども…」
ゲス記者
「じゃあ、ハイ!ゲス、立候補します!
ささりん、ゲス、大ファンなんだよ。あんたのグッズ、全部持ってんだよ。」
マネージャ
「やめろ!ファンか、お前は!」
ゲス記者
「ねえ、いいでしょ?ゲスと付き合ってよ!」
マネージャ
「おい、やめろ!ちょっと触るな!
おい、警備員、警備員!」
ゲス記者
「最後に一言だけ。
私、ゲスは、どんなことがあっても、絶対、ゲスを卒業しませんからね!」
そしてゲス記者は警備員に連れてかれた(終)。
とまあ、こんな感じでした。このゲス記者の質問はものすごく的確で、ファンの心を代弁してくれました。ゲス記者の「楽しいんだったら続ければいいんだもん!」はそのとおり。そうでなかったら楽しいは嘘になりますからね。
また、注目はグループ名に「おとめ」のワードが入っていたこと(ひらがなでしたが)。最近「オトメ」とつくグループの解散決定が相次いでいるので、厄年なのかと思ったりしました。偶然かもしれませんが、この脚本書いた人、知ってて書いたのか?なんて思ったりしました。
余談ですが、地デジは字幕機能があるので便利ですね。