衝撃 | Strange English Learning!! 日本にいながらバイリンガルを目指せ!!

Strange English Learning!! 日本にいながらバイリンガルを目指せ!!

英語の勉強方法、勉強報告などをメインにしながら、
戯言を書いていきます。

SHOUGEKI


1-5  揺れ


「あっゆうちゃんじゃないの!!ちょっと遅いよ!!」

スーパーの店長のおばさんはユウコに大きな声で言う。

「すみませぇん・・・今すぐ着替えていきますので!!!」

 ユウコは心拍音をビートのように鳴らしながら控え室へと急ぐ。

「あのこは本当に時間にルーズなのよねぇ。」

そういって店長は溜息をついた。

すると横からこのスーパー一筋13年のお局が言った。

「今度遅刻したらたたじゃおかないんだから!」

 仕事に生きているというオーラ全快のお局は、筋をコメカミ

にウキだたせながら言った。

「一番忙しい時間なんだから~頼むわよ。ゆうこちゃん!」

 そういって店長は着替えるユウコを催促した。


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「もしもし。鷹宮」デスクの電話をかちゃっと音を立てて取る。

「お久しぶりです。」

「・・・・」聞きなれない声主だった。

エイジは不審に思って口を開く。

「大変失礼ですが、どなたでしょうか?」

「・・・・・お忘れになりましたか?」

「ええ・・・」

エイジは軽くパニックに陥る。

そして突然記憶が交錯して映像の断片がつながった。

「吉田様ですね?大変失礼致しました。」

「ええ。そうです。すみません。

 ところでお忙しいところ申し訳ありませんが

 お時間を頂けないですか?重要なお話がありますので。」


ついにスタークエッジが動いたか。とエイジは思う。

「ええ。ぜひお伺い致します。どちらでお会いしますか?」

「三英通り交差点過ぎのドトールコーヒーの前でお待ちしております。」

「5分後にお伺いします。」

そう言ってエイジは電話を切った。

交差点にたどり着くまでの道のりが永遠に感じられた。

やっとの思いで、辿り着くと吉田が待っていた。

ロングコートに、マフラーをきっちり巻いて、牛皮らしい

黒手袋をして立っていた。眼鏡に光が反射して表情は

読み取れなかった。

「わざわざ呼び出してすみません。」

吉田は、軽く会釈をしてエイジに呼びかける。

「とんでもないです。こちらこそわざわざ直接お話しがあるそうで

わざわざ弊社の近くまで来ていただいてご足労おかけ致しました。」

にこっと笑って吉田は感じよく言った。「こちらへお願い致します。」

どこに向かうのか分からず吉田の後を追った。

 軽快なリズムで吉田は歩き出す。いかにも仕事ができそうな雰囲気で

ある。歩き出して数分後だろうか。吉田は突然その軽快なリズムをぴたりと

止めてエイジのほうに振り返った。

  それはドトールコーヒーから少し離れた小さな公園の入り口前だった。

「鷹宮さん。ここまでお連れしたのはとんでもないことが起ころうとしているからです。」

吉田は周りを気にしながら、あたりに誰もいないのを確認して口を開く。

「・・・・とんでもないこと。」エイジは怪訝な表情になる。

「実はですね。率直に申し上げますと気づいていらっしゃると思いますが」

 こちらから話させたいのだろうか。吉田はなかなか口を割らない。

エイジはいっそこちらからインサイダーの件を持ち出そうかと思った。

その刹那だった。エイジのケータイがなった。

「取り込み中で申し訳ありませんが、少し失礼致します。」

そう言って、エイジは吉田に背を向ける。

「ヒロトか?後にしてくれないか?今忙しいんだよ。スタークエッジの吉田様に・・・」

そこまで言いかけると近づく音が聞こえた。

「すぐ逃げろ!」ヒロトは唐突に言った。

「なんだって!?」


続く