透明な『もの』も怖いけど。
それよりもっと怖いものがある。


そう。

黒いアイツドクロ



会社は『出る』らしい。
でもまだご対面したことはない。
だから『透明なもの』も、実際に会ったらこんなことは言ってられないとは思う。

しかし。


黒いアイツには、いつだって会えるのだ…


いや、会いたいわけではない。
どっちも会いたくないというのが本音だ。


でも。
夜中に台所へ行くたびに、
あいつがいるんじゃないか、
あいつが飛んでくるんじゃないか、
とひやひやしながら入るのは…


とてつもなく恐怖である。
食器に触れるのも恐怖なのである。



はあっ。ダウン