健康で元気なカラダでいるために、伝えなければならないことが山ほどある。
これが、日々栄養学を学んでいてどんどん膨らんでくる思いです。
なにしろこれからの社会、健康の維持そして疾病を予防する上で、最重要のキーワードとなるのは「医」そして「食」と言われているのです。
病気を治す医療
病気をにならないように気をつける(予防)食事
そもそも、「医」と「食」は切っても切れない関係であり、病気の予防・治療には食生活の改善が必要だということは、戦場で病気になる兵士を観察していた軍医が発見したことです。100年以上前からず~っと言われていたことですが、ようやく全世界的に国が取り上げるべき政策として浸透してきています。
今は情報が氾濫しています。困ってしまうくらい、世の中の情報がごちゃ混ぜなのです。
正しい情報もあります。
でも、勘違いされている情報がとても多い。
情報の正しさ、確からしさを自分で確かめるということも忘れてはなりません。
誰が言ったかではなく、どんなことを言っているかを知ることが大事です。
あるとき、当院にご来院の70代女性でこんな方がいらっしゃいました。
骨折をした。
↓
早く治したいなら牛乳を飲んだ方がいいって友達に言われた。
↓
だから毎日1本飲むようにしている。
でも、これは適切ではありません。
骨折を早く直したいなら、患部に負担をかけないようにし、しっかり治療に通うのが良いでしょう。
70代女性が、今までの食事の量を減らさずに一日に牛乳200mlをプラスしたら、どうなるか?
1.骨折は牛乳を1本飲んだからって早く治ったりしません。
2.骨折が治るより早く太ってしまいます。
70代女性が食べ過ぎたわけでもないのに気付いたら太ってしまったとなると、
減らすのには大変な努力が必要です。
この場合、やっかいなのは、「牛乳で太ったという意識がまったくない」ということ。
だから、なんで太ったかわからない。→解決できない。ということになりがちだということ。
世間では「牛乳はカラダに良い食品」と言われているので、悪い方向に働くことなんてないと無意識に思い込んでいる方がひじょ~に多いのがやっかいなところです。
これさえ食べていれば安心 という食品はありません。
逆に、絶対食べてはいけない食品というのもありません。(ただし、病気治療中・アレルギー反応ありの方はこの限りではありません)
大事なことは、カラダに必要なものを必要な分だけまんべんなく食べるということ。
ぜひ、心に留めていただだければと思います^^