もうずっと若い頃から、あちこちが痛くて歩けないほどになってしまい、お困りだった患者さま。
3年ほど前に、ご紹介で当院お越し下さるようになりました。
この方のようにずっと長いこと不具合のある方は、あちこちの筋肉の動きが悪くなっていらっしゃいます。電気治療や、湿布を貼ったりすることでは不具合は解消されないでしょう。
ここで、誤解されているのは 「筋肉が無いから動けない」と思われていることです。
筋肉は「無い」訳ではなく、「ちゃんと動けない」だけです。
ここを誤解したままだと、「筋肉を鍛えなければ動けるようにはならない」ということになります。
そうすると
オーバー80で、体のあちこちが痛くて、どうやって鍛えるんだ?
そりゃむりさ!
年のせいなんだからしょうがない(もう治らない)よね・・・
ってシナリオが書かれてしまうわけです。
でも、実際はそうじゃない。
筋肉は誰にだってありますよ。
えぐりり取られているわけではない限りね。
キネシオテーピングと吸引ローリング療法を併用し、筋肉や皮膚の動きをスムーズにすることで、寝るのもままならなかった痛みや、痛くて足がつけないといった症状も徐々に緩和されて行きました。
この方も多くの方と同様に、筋肉の働きについて最初はご理解いただけなかったのですが、キネシオテープの効果とどこに貼ると効果的かということを少しずつご理解されるようになりました。
先日、ご自分でも使ってみたいとのお申し出があり、テーピングパックをお持ち帰りになりました。
ある日、治療の前に前回痛かったはずの 「腰」 が痛くないとのことなので、「あれ?」と思っていましたら、「テープをお腹に貼ったら、腰の痛みが楽になったんだよね」とのこと。
嬉しいです^^
ほんとうに嬉しいです^^
自分でもできる部分はこまめにケアをしていただければ、治療に通う手間も省けますし、なによりご自身が安心なのではないでしょうか。
だって、自分が治療される側だったらそう思うもの。
専門家に任せる治療 × 自分でできるケア = 治療効果 だと思って、日々患者さまと向き合い、情報提示をしています^^