<今も変わらぬ決めポーズ>

 昨日、徳島中央公園で「蜂須賀まつり」が開催されました。参加自由、やぐらの周りを多数の方が流し踊りを楽しんでいます。輪の中に名人・四宮生重郎さんが年齢を重ねても、お元気に踊られていました。70余年間踊り続けた踊りのスタイルは、今もご健在で感銘を受けました。60歳台の私はまだまだ青いと言い聞かされるような気持になりました。

 

 鳴り物が始まると、身体全体が引き締まり、踊る姿勢が形よく作られ、団扇さばきの決めポーズが四宮名人独特の雰囲気を醸し出しています。テンポの取り方が上手く、手首の使い方と団扇の切れがマッチしています。団扇を立てて決めを作ったり、団扇を寝かして決めてみたりと巧みな団扇さばきは四宮流の見せ所でした。

 

 四宮さんの自宅には鏡の間があり、いつも練習は一人で鏡を見ながら研究をされていました。15年ほど前に一度だけ部屋を拝見した事がありますが、四宮名人にとっては神聖な場所であり、数々の喜怒哀楽の思いが詰まった場所のように思われました。

 私が20歳のころ、名人に阿波踊りのアドバイスを受けたときに 「好きなように踊ればいい、ただしメリハリの利いた踊りをせなあかん。決めるとこはキチット決めて流すとこは綺麗に流せ」「足のテンポはキレのあるさばきをせなあかん」などのご指導をいただきました。今もこの時の教えが、自分の踊りのベースになっています。