「頭がもやっとして重いです…」

 
 
6月に入ってから体調不良を訴える方が増えていますが、最近は頭がすっきりしないという訴えが多くなっています。
 
 
 
痛みは「頭痛」とはっきりわかるので、頭全体が締め付けるような「緊張型頭痛」、拍動性を伴う「片頭痛」、目の奥が痛みを伴う「群発頭痛」など種類わけができますが、何となく頭がもやっと重いく何かを被っているようだが、頭痛のような痛みはない。このような頭の感覚を「頭冒感(ずぼうかん)」といいます。
 
 
 
頭冒感は東洋医学では水の巡りが悪くなると起こるとされています。特にめまいや吐き気を伴うようなケースもありますが、最近のように湿度が高く、気温も上がってくると、頭冒感だけ感じるという方もいらっしゃいます。
 
 
 
普段から体の水の巡りが悪い方(夕方になると足がむくむなど)は、特にこの時期水の巡りを良くしておくことが大事です。
 
 
 
日常からできることといえば、冷えがある人は天然塩を取って体を温め水の巡りを良くしましょう。また利水作用のあるハトムギのお茶などもお勧めです。また、甘いものや甘い飲料は水を溜めやすくなってしまうので要注意です。
 
 
 
漢方薬や鍼灸でも水を動かすことができますが、かなり専門的な知識が必要ですので、自己判断でお店で買うのではなく、専門家に相談して利用するようにしましょう。