「肩こりがひどくて…」

 
 
5/16にNHKの「あしたが変わるトリセツショー」でツボの話がありましたね
 
 
 
番組の中では鍼灸の先生が患者さんの手足のツボを触った反応でその方の体の不調を当てるなど、一般の方がご覧になると不思議でびっくりするような内容であったと思います。体の状態を触って診ることを「切診(せっしん)」と東洋医学では言い、診察方法の一つとして臨床の大切な技術の一つとされています。
 
 
 
また番組でセルフケアに使えるツボとして、いろいろなツボが紹介されていましたが、番組では紹介されていなかった当院でよく使用する肩こりのツボについてご紹介します。
 
 
 
そのツボは肘にある「尺沢」です。
 
 
 
尺沢は肘の横紋(肘を曲げたときにできるシワ)上にあります。肘を軽く曲げたときに肘の中央に筋が一本出てきますが、その筋のすぐ外側(親指側)を軽く押してみてください。肩こりが慢性的に続いているひどい人ではここに圧痛やコリコリしたしこりができていることがよくあります。
 
 
 
尺沢穴は体の水の代謝を良くしてくれるツボの一つで、特に胃腸に水が溜まって消化が悪くなっている人、吐き気がする人などにも使いますが、併せて水の巡りが悪くなっている肩こりの人にも良く使います。
 
 
 
番組で紹介されていた「肩井(けんせい)」や「合谷(ごうこく)」を使っても肩こりがすっきり取れないという人には、ここも併せて使用することをお勧めします。
 
 
 
ちなみに番組でも言われていたように、ツボは強く押しすぎないように気を付けてください。加減が分かりにくい方は、家庭でできるお灸が最近はドラッグストアや薬局、ネットなどで購入できますので、押す代わりにお灸を使用してみても良いと思います。
 
 
 
※あしたが変わるトリセツショーで紹介されていたツボの取扱説明書のリンクもこちらに貼っておきます。参考までにどうぞ。