宅建の学習サポートをしている方から、定期連絡の学習報告メールが届きました。
通信欄の中に「内容が全く理解できていない。正解に至る確信がもてない。学習速度も遅くなり、モチベーションも下がる一方です。」とありました(ご本人に今回の内容をブログで使わせていただく了承は得てます)。
問題の正解率も良くありませんでしたが、それ以上に学習者の精神的なSOSサインがヒシヒシと伝わる内容でした。
この状況では、メールでの対応は難しいと判断し、急遽電話で話すことに。
90歳を超えるお母さまが急遽入院され、その対応や調整でスケジュールにも大幅な遅れが生じてしまったそうです。
もちろん、モチベーションが上がらない原因はそれだけではありませんでしたが、いろいろと相談に乗りながらアドバイスをし、最後は明るい声で、「また頑張れそうです!ありがとうございました。」と言っていただけました。
試験勉強って本当に迷路みたいなもので、合格者の目線(迷路を上から見た状態)だと、次は右に行って、その次には左に行って…と一度通った道でもあるのでたいした悩まずに前に進むことに専念できます。
でも、迷路を地上で見ている受験生には、行き止まりの壁が現れるたびに「これで本当に受かるのだろうか」という疑心暗鬼が生じます。
そして、その不安から抜け出せなくなると長期の離脱につながります。
この学習者も1月からほぼ毎日勉強を続けているので、ゴールデンウィークはちょうど息切れする時期です。
それをご本人にも前もって伝えていたのですが、くるとわかっているからといって簡単に避けられるものでもありません。
私にできることは、合格する人が見ている景色(迷路の全体像)を伝えて、微調整しながら迷路の出口へと一緒に向かって行くだけです。
そして、今回は私が新たに受験生になったからこそできたアドバイスもありました。
その一つがスタディプラスというアプリです。
このアプリ自体は私も知っていたし、どんなものか試しにちょっとだけ使ったこともあります。
でも、試しに使うのと、資格試験合格を目指して本気で使うのとでは、全然印象が異なります。
昨日も、このアプリ内でのフォロワーさんが、会社に退職の意思を伝えたと発信されていました。
中途半端な覚悟では受からないと感じ、逃げ道をなくすために伝えたそうです。
この方が今どんな気持ちかなんて本当の意味でわかる人はいません。
私にできることは、自分の経験などから予測し、共感することくらいです。
でも、共感するためにはやはり同じような経験をしているか否かが大切になってきます。
そう考えると、数々の迷路で迷い、悩み、苦しんできた私の人生も、今はとても役立っています。
私自身も、疲れがたまってくると「今日はやらなくてもいいか…」とモチベーションが上がらないときがあります。
そんなときは何も考えずに5分だけテキストを読んだり、講義を聴き流したり、アプリで問題を解くと不思議とやる気が出てくるのですが、そんな気すら起きないときは次のような音楽を聴いて自分を奮い立たせます。
ゴールデンウィークの真っ只中に頑張っているみなさんも「あなた1人ではない (UR not alone)」ので共に乗り越えていきましょう。明日の笑顔を見るために。