富山の遊園の今シリーズ、最後は氷見市にあった島尾遊園についてです。ここは現在は氷見市の管理する島尾海浜公園となっています。島尾遊園は今の氷見線が中越鉄道だった時代に開設された海水浴と温泉がメインの施設でした。
島尾へは高岡駅発の始発の氷見行きに乗って向かいます。土曜日の早朝だったので車内はガラガラだと思っていたのですが、予想以上に乗客がいて、座席の1/3〜半分ぐらいは埋まっていました。前日夕方(18時台)は富山駅から高岡駅まであいの風とやま鉄道で移動したのですが、平日だったからか車内は東京並みの混雑率200%ぐらいだったのが意外で、スーツ姿の人も多く、高岡〜富山間は鉄道で通勤・通学が多いのだと実感しました。
氷見線は北上して富山湾沿いに出て、観光名所「雨晴(あまはらし)」を通り過ぎます。雨晴の次が島尾駅。小さないながら綺麗な駅で交通系ICが使えて便利です。同じ富山県内でも富山地方鉄道は駅舎が木造だったりと風情があって良いですが、こちらもこちらでシンプルで斜め屋根が北陸っぽさを感じて趣があります。
島尾駅から歩いて2、3分で正面入口に到着。松の木が多く、広く大きめの公園という印象です。園内をどんどん進むと中央に猿のいる檻がポツンとあり、猿が3匹いました。もう一つ別の檻がありますが、他に動物はいないようです。ここに猿がいるのは遊園時代の名残なのか、遊園時代の猿の末裔(?)とも考えられますが、園内には説明はないのでよくわかりません。公園の中央の道を歩いていくと目の前にハマナス荘という建物が現れますが、現在は営業していないようです。国土地理院の過去の航空写真やその他の絵葉書などから想定すると、島尾遊園時代はここに浜茶屋(海の家)が立ち並んでいた場所だったと思います。遊園時代の湯船から海が望めるメインの建物が立っていたのは、このハマナス荘の南側のあたりにだったと想像します。
公園の西側は浜辺とつながっていて、富山湾とその向こうに見える立山連峰は絶景です。この日は空は曇り時々小雨でしたが、着いた時間は雲が立山をまだ覆っていなかったので、よく見えました。朝早いからか、肌寒いからか、周辺に人がほとんどいないので、この景色をほぼ独り占めしている気分です。誰かにこの眺めの素晴らしさを伝えたい!と思えるぐらい絶景です。
周辺には民宿などの宿泊施設がいくつかあるので夏のシーズンは賑わっていると思います。
公園内にあった遊具類の半数には何故か「キケン注意」と書かれた黄色いテープが張られていて遊べないようになっていました。八ヶ山の公園にも黄色い規制線が張られていましたが、そちらは崩れそうな塔があったからでしたが、島尾の遊具は見た目では壊れているようには見えないので、どういう理由なのかのは気になりました。
この日は時間があったので、海岸沿いを北上して商店街を通って氷見市博物館まで歩いて行きます。博物館は図書館と併設されていて、海と共に生きてきた氷見の人々の生活がわかる小規模ながらも見どころのある博物館でした。壁の端にひっそりと吉田初三郎の氷見市図があり、よく見ると島尾遊園も書かれています。撮った写真の画質が荒くて確認できず残念なのですが、小さく島尾遊園地と書かれていました。(最後の写真の左中程の林の中)
博物館展示にはこの他にもこの地域で作られていたドブネという船の再現があり、番匠光昭さんという方が紹介されていました。この方は今でも木製で船を作っているらしくネット上でも紹介されているのでULRを貼っておきます。
ところで、粟崎遊園物語を書いた高室信一さんに資料提供した方の中にも番匠さんがいたのを思い出し、珍しい名字の番匠さんは北陸に多いのでしょうかね。
今回で富山の遊園の今シリーズは終わります。実はまだ「笹津遊園」と言う名前は出てくるのに資料が出てこない遊園について引き続き調べています。今後、資料が出てきたらまたブログにあげようと思っています。








