プロスポーツ選手を育成する
ハニカミ王子 石川遼くんの話題
から
ゴルフ競技について、ここ沖縄の競技環境についての個人的な感想
をまとめてみたが、
プロを目指す若い競技者にとってそのパフォーマンスに影響を与えるものは、もちろん、地理的また経済的な環境・条件というものに限られるわけではない。
優秀な指導者、優秀な裏方の存在が欠かせない。
スポーツ科学の発達にともない、本来は体育教育の場であるべき中学校や高校におけるスポーツ選手育成の現場でも、科学的な根拠に基づくトレーニング方法や最新機器が、比較的安価であたりまえのように導入されることが多くなっている。
もちろん、その方法論や機器を使いこなすことのできる指導者も、徐々にではあるが広がりつつある。
また、昨年の高校野球夏季甲子園大会での斉藤投手と田中投手の熾烈な投げ合いや、卓球の愛ちゃん、そして今回の石川遼くんなど、スポーツ・エンタテインメント・メディアの対象がどんどん若年齢化してきており、これにともなって学校側、協会側、選手側も相当程度のコストをかけてトレーニング環境を整えることとなり、「ジュニア競技」とは言っても、一昔前とくらべると専門的なスポーツ科学が導入されているケースが相当ふえている。
そうなると、このような環境の整った施設で、その方法論や機器を使いこなす優秀な指導者・裏方のサポートを得てトレーニングをするのと、一昔前の一般的な体育教育といった枠組みのなかでトレーニングするのとでは、その結果に大きな違いが生じてくる。
具体例として、少し長くなるが、西武ライオンズからポスティングシステムにより米国メジャーリーグ ボストン レッドソックスに移籍した松坂大輔投手について、不調だったシーズン序盤からコンディショニングの方法を調整することにより復調を果たすことのできた要因についてまとめられている記事があったので、ここにリンクしておきたい。
松坂大輔投手のコンディショニング方法の調整とその背景にあるスポーツ科学について・・・
上記はほんの一例にすぎないが、精神論を重視して単に「走れ!」とか「気合を入れろ!」などとしかいわない「部活」的トレーニングの限界を端的にあらわしている。
さて、残念ながら、ここ沖縄では、前述した地理的・経済的なハンディに加えて、(野球など他のスポーツではそうではないかもしれないが)科学的な根拠に基づくトレーニングができる環境が内地と比べるとさほど整っていないようだ。
また、ここ沖縄に競技スポーツのマーケットがあるわけでもないので、優秀な指導者も集まりにくい。
ほかに優先すべき経済・政治課題が山積していることは承知しているが、宮里三兄弟に代表されるトップクラスのプロアスリートを経常的に輩出できるような環境を整えることも、沖縄の経済復興の一助となることは間違いない。
のんきに 「藍ちゃん、チバレよ~」などと言っているだけでは何も変わらない。
過去の莫大な資金を投じた数多くの公共工事によって運動施設は数の面でも個々のキャパシティの面でも相当充実している。
冬季には数多くのプロ野球チームがキャンプを張るなど、最先端のスポーツ科学に直接かかわる機会も少なくないのだから、少しの工夫によって、さほど大きくない予算をもって環境を整えることは可能だと思う。