Ningizzia 『Dolorous Novella』 | Dark Music Space

Dark Music Space

世界各国の、暗黒耽美の音楽の探求に日々勤しんでおります。

Artist:

Ningizzia

 

Album:

Dolorous Novella

 

Track List

01. Spirit of The Abandoned
02. Point Of No Return
03. Ode to the Realm Of The Ancient Wisdoms
04. Emptiness
05. Everything Dies

 

Members:

Stéphane Peudupin (Electric Guitars)
Niclas Frohagen (Male Vocals, Electric Guitars, Acoustic Guitars, Keyboards, Drums)
 

Website:

iTunesストア

YouTube

 

スウェーデン、ストックホルム出身、ゴシック・ドゥーム・メタル・バンドである、Ningizziaが2003年にリリースした、1stフル・アルバムにあたる『Dolorous Novella』。

スウェーデン出身のゴシック・ドゥーム・メタル・バンドであるForest Of Shadowsに男性ヴォーカリストとして在籍するNiclas Frohagen、フランス出身のメロディック・デス・メタル・バンドであるFractal Gatesに男性ギタリストとして在籍するStéphane Peudupinという、二名の男性を中心に結成された、ゴシック・ドゥーム・メタル・バンドです。

その音楽性は、低音域から中音域にかけての渋味の感じられるクリーン・ヴォイスと、低音域の凶暴的ながらも悲壮感の漂うデス・ヴォイスの、二種類の声色を操る男性ヴォーカルをフロントに、時折導入される中音域の優しくも儚げな女性アルト・ヴォーカルによるコーラス、ツイン・エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、キーボード、ドラム、そしてゲストとして一部の楽曲にヴァイオリン、フルートなどといった生楽器を配した、非常にオーソドックスなゴシック・ドゥーム・メタルが、CDアルバムの全編に渡り展開されています。

男性ヴォーカリストとして在籍するNiclas Frohagenの本家であるForest Of Shadowsが、低音域から中音域にかけての美しい男性クリーン・ヴォイスをメインに、時折感情が爆発したかのように、低音域の男性デス・ヴォイスが導入されるというスタイルであるのに対し、このNingizziaというバンドは、低音域の男性デス・ヴォイスをメインとしているようで、どちらかというと、デンマーク出身のゴシック・ドゥーム・メタル・バンドであるSaturnusの作風に近いのでしょうか。
ただし、テンポの良さという点においては、Saturnusよりも、このNingizziaというバンドに軍配が上がります。
正直なところ、これといった個性は感じられませんが、音楽そのものの質は中々に高いと思います。
因みに、男性ギタリストとして在籍するStéphane Peudupinの本家であるFractal Gatesは、私は聴いた事がありません。

その埃を被ったかのような音質は、決して良好とは言えません。
特に、時折導入されるキーボードのチープなまでに過剰なキラキラとした音色が、楽曲そのものの質をも落としているように感じられました。
また、アコースティック・ギター、ヴァイオリン、フルートなどといった生楽器による、静寂のパートも、調和が取れていなく、あくまでも私個人としては、蛇足でしかありません。
このNingizziaというバンドの目指す路線そものは悪くはありませんが、正直なところ、全体的には物足りないと思ってしまいました。

全五曲、四十二分と、圧倒的な大作志向であるバンドのようです。
静寂のパートと激情のパートを織り交ぜた、プログレッシヴな楽曲の構成力を受け入れられるか否かで、聴き手の評価が賛否に分かれるかと思います。