法解釈による定年延長は賭け麻雀で辞任した黒川元検事長のためとしか思えないので開示請求命令GO! | 渾沌から湧きあがるもの

 

 

 

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黒川元検事長の定年延長 国に一部資料の開示命令 大阪地裁

 

 

 

東京高等検察庁の黒川元検事長について、法律の解釈を変更し定年を延長した閣議決定をめぐり、大学教授が国に対し経緯を検証できる文書を開示するよう求めた裁判で、大阪地方裁判所は一部の文書の開示を命じました。判決は「法解釈の変更は、退官を間近に控えた黒川氏の定年延長を目的としたものと考えるほかない」などと指摘しました。

 

4年前、2020年の5月、緊急事態宣言のさなかに賭けマージャンをして辞職した東京高等検察庁の黒川弘務 元検事長について、政府は、法解釈を変更し同じ年の1月に、定年を延長する閣議決定をしました。

この定年延長をめぐり、神戸学院大学の上脇博之 教授は、国に対して経緯を正確に検証できる公文書を開示するよう求める訴えを起こしていました。

これまでの裁判で国側は、定年延長を定めた国家公務員法の解釈の変更を示す文書の存在は認めたものの、元検事長と関係はないと主張し、証人尋問に出廷した当時の法務省の事務次官も法解釈の変更について、「黒川氏の定年延長を目的としたものではない」と証言していました。

27日の判決で大阪地方裁判所の徳地淳 裁判長は「国は、請求者の趣旨を解釈するべきであり、開示を求められた行政文書は、元検事長の定年延長を目的として行われた協議の文書だと理解すべきだ」としました。

 

そのうえで「法解釈の変更は、元検事長の定年退官に間に合うように短期間で進められるなど、合理的に考えれば、元検事長の定年延長を目的としたものと考えるほかない。国は文書を保有していると認められる」などと指摘し、教授が求めた文書のうち、元検事長の定年延長について法務省内で協議や検討した文書を開示するよう命じました。

 

 

◆原告 上脇教授「まっとうな判決」

判決の後、原告の上脇教授は会見を行い「裁判所が常識的な法律の解釈と事実認定をしたまっとうな判決だ。検察庁法で規定されている検察官の定年について国家公務員法の解釈を変更して適用するのはどう考えてもありえない。検察官の定年延長を行うのであれば、法律改正をするしかない」と述べていました。

また、裁判所が法解釈の変更が黒川元検事長の定年延長を目的としたものと指摘したことについて、「恣意的(しいてき)な解釈変更を行っていたとすれば大問題で、国民にうそをついたことになる。国側は本件の幕を閉じたいと思っているかもしれないが許してはならず、政府の立場から説明をする必要がある」と話していました。

 

◆法務省「判決内容を検討 適切に対処」

判決について法務省は「判決内容を検討し、適切に対処してまいりたい」とコメントしています。

 

◆林官房長官「当時の法解釈は適切になされた」

林官房長官は午後の記者会見で「法務省で判決の内容を検討し、適切に対処する。検察庁法や国家公務員法に関する当時の法解釈は適切になされたものと承知している」と述べました。

 

 

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恣意的な定年延長「裁判所も認めた」 

原告の教授が語る判決の意義

 

 

 

約40年続いた法解釈を突然変え、ある検察官の定年を延長した。経緯に迫ろうと一人の学者が情報公開を求めた裁判で、27日の大阪地裁判決は、「解釈変更は特定の検察官のためではない」とする国の主張を一蹴した。学者側は判決を評価し、早急に文書を出すよう国に求めた。

 

 

◆「画期的な判決だ」

 

 「(黒川弘務氏の)定年延長の目的を明らかにすることがこの裁判の一番の目的。100%に近い勝訴だと思っている」

 

国を相手に数々の情報公開請求訴訟を闘い、自民党派閥の裏金問題を明るみに出した原告の上脇博之(ひろし)・神戸学院大学教授は判決後、大阪市内で開いた記者会見で満面の笑みを見せた。

 

上脇教授は「政府が特定の人物のために法解釈を変えるという、恣意(しい)的で許されないことをやったのだと認めた画期的な判決だ」と評価した。

 

その上で「なぜ政権はそこまでして黒川さんを頼ったのか。検察捜査への介入があったのではという疑念も生まれる。国民にも説明が必要で、国会で改めて議論されるべきだ」と訴えた。

 

 

◆黒川氏の定年迫る中、変えられた法解釈

 

国家公務員法の延長規定が検察官に適用されないという解釈は、1981年から維持されてきた。だが当時の安倍晋三政権が東京高検の検事長だった黒川氏の定年が迫る中、法解釈を変え、初めて検察官に適用した。

 

原告側代理人の徳井義幸弁護士は、安倍政権時代に浮上した「森友・加計学園」や「桜を見る会」などの疑惑に触れ、「(捜査機関による)政権への忖度(そんたく)が蔓延(まんえん)しているという批判があり、今回の問題はその一環だった。黒川さんのために定年延長をしたことを裁判所もはっきりと認めたのは大きな意味がある」と説明した。

 

今回の情報公開請求訴訟は、「定年延長が黒川氏のためのものか」という文書の作成目的が争われた。上脇教授は「文書の目的が争われたのは全国でも初めてではないか」と指摘。原告側代理人の谷真介弁護士も「情報公開訴訟の新たな地平を切り開いた」と語った。

 

今後、国が控訴せず判決が確定すれば、国は改めて法解釈変更の経緯に関する文書の開示について判断する。上脇教授は「控訴しても国が勝てる見込みはない。開示決定をしてもらいたい」と話した。

 

 

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黒川検事長の定年延長判決】検察取材40年の記者が明かす安倍政権が検察人事に介入した理由

 

 

 

◆検察首脳人事にまで介入した安倍政権

 

政治と検察を巡っては、安倍派のオーナーだった故・安倍晋三の政権が、検察首脳人事に介入した3年前の「黒川弘務・林真琴騒動」がまだ記憶に新しい。人事を巡る法務・検察高官の政権への忖度疑惑が取り沙汰され、検察も国民の厳しい批判を浴びた。

 

2012年暮れ、民主党から政権を奪還した自民党の安倍政権は、政治主導の名のもとで官僚グリップを強化した。その少し前、検察では大阪と東京の両地検の特捜部で捜査をめぐる不祥事が発覚。国民から厳しい批判を受けていた。郵便不正事件での証拠改ざんと、民主党代表の小沢一郎に対する検察の不起訴を審査する検察審査会に事実と異なる捜査報告書を提出していたことだ。検察は抜本的な改革を迫られていた。

 

このとき、関連の法改正や予算折衝などで政界ロビーイングの先頭に立ったのが、法務省官房長の黒川だった。政権は話がわかる検事と受け止め、彼を重宝した。

 

実際に安倍政権が検察首脳人事に口出しを始めるのは、2016年9月の法務事務次官人事からだ。法務・検察が「3代先の検事総長に」と予定していた、刑事局長の林を事務次官に起用する人事案を政権が拒否。林と検事任官同期で官房長の黒川の起用を求めたのだ。

 

そして「1年後には林を次官にする」との感触を政権から得た法務省は、黒川を次官に起用した。だが政権は林を次官にしないまま2018年1月、検察序列ナンバー4の名古屋高検検事長に転出させた。そのうえで黒川を2019年1月、検察ナンバー2で検事総長テンパイポストとされる東京高検検事長に起用した。

 

だが検察も、完全に政権の言いなりではなかった。政権は黒川の検事総長起用を強く希望したが、検事総長の稲田伸夫は、黒川が定年を迎える2020年2月までに総長職を禅譲することを拒んだ。さらにこの間、稲田率いる検察は、2019年7月の参院選をめぐる公選法違反(買収)容疑で、安倍側近の前法相・河井克行と妻の案里を捜査。2020年6月、2人を逮捕した。政権はこれを検察の「反逆」と受け取め、苛立った。もっとも、検察側も立件に前のめりになりすぎ、禁じ手の脱法的司法取引を使ったことが後に発覚。批判も受けた。

 

そして安倍政権が東京高検検事長の黒川の定年を、国家公務員法を根拠に半年間延長する異例の人事を行ったのは2020年1月末のこと。法務事務次官だった辻裕教が、黒川の半年間の定年延長という奇策を編み出したのだった。次期検事総長含みでのウルトラCだった。野党側は「違法な法解釈による違法人事だ」と猛反発。公職選挙法違反の疑いが指摘されていた、首相主催の「桜を見る会」前夜の夕食会での飲食代提供問題などで検察の手心を期待した人事ではないか、と勘繰った。

 

政権はさらに、政府が必要と認めた検察幹部については定年延長を可能とする検察庁法改正案を3月に上程する。これに反対する女性が「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグ付きでツイッター(当時)に投稿すると、それが爆発的に拡大。元検事総長の松尾邦弘ら有力検察OBらも「検察への不当な人事介入だ」と反旗を掲げた。

 

騒動は意外な結末を迎えて終わる。黒川がコロナによる外出自粛の中、親しい新聞記者たちと賭け麻雀に興じていたことを「週刊文春」に暴露され、5月に引責辞任したのだ。前後して政権は通常国会での検察庁法改正案の成立を見送った。そして検察は名古屋高検検事長の林を急遽、検事総長含みで黒川の後任に起用。林は同年7月、総長に昇任した。

 

 

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