相手の了承なしにパスポートも取れないような共同親権は廃案に 5月9日福山哲郎議員の質疑 | 渾沌から湧きあがるもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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福山議員


おはようございます。立憲民主党の福山哲郎です。本日は、佐々木委員長はじめ理事の先生方、法務委員会の先生方にご理解をいただき、 また、自民党、与党の国体にもご了解をいただいて質疑をさせていただきますことに心から感謝申し上げる次第でございます。おそらく10数年ぶりの法務委員会での質疑でございますので、よろしくお願い申し上げます。


もちろん、私は今日、参議院議員として質問させていただきますが、この共同親権の法律に対しては当事者としても質問させていただきたいと考えていますので、法務大臣、またそれぞれの閣僚の皆さん、よろしくお願いしたいと思います。


身内の恥をさらすようですが、最も幼い時の私の記憶は、父の母への暴力を止めている自分の姿です。
何度も母の背中に背負われ、逃げました。当時はDV防止法もありません。配偶者暴力相談支援センターもシェルターもなかった時代です。
逃げるたびに父は母の実家で土下座をし、もう絶対に手を出さない、酒も飲まないと約束し、何度も何度も嘘をつき続けました。


逃げていた数日間がどれほど心穏やかだったかわかりません。また、10数度の入退院を繰り返しましたが、その度に 医者や看護師さんに「良いお父さんじゃない。もうお酒も飲まないし、酒を飲みたくて飲んでるわけでもないし、暴力をふるいたくて振ってるわけではないと言っておられますよ。大丈夫だと思いますよ」と言われ、そんなことは信じられない。あなたがたは騙されていると子ども心に思ったものでした。


治療を受け、酒の抜けた父は病院帰りに酒を買い、数日のうちには「よくも俺をアル中扱いしたな」といつものように暴れ出しました。
ちゃぶ台返しは日常茶飯事でした。
割れた茶碗やコップ、散らばった料理の残骸を片付けながら、いかに母と情けない、惨めな思いをしたか、今思い出してもぞっとします。


行きつく先は商売を失敗し、債権者が逃れるために父は行方不明になりました。母と私と小学校1年の弟は、生活のため住み込みで働くことになりまして、なんと父とは思いがけなく別居状態になりました。


金もなく貧乏で将来も不安でしたけど、あの父から離れて生きることがこんなにも心穏やかで前向きになれるんだと、母と話し合っていたことを思い出します。中退した高校の先生にだけはどこにいるかを伝えていましたが、父は必ず高校の先生に私たちの居場所を問い合わせる。そう思い、先生には行き先を伝えないでほしいとお願いをしていました。


父は何度か高校に問い合わせに来たようですが、いよいよ先生に対して脅し文句で父親に教えなければ学校を訴えるとの発言をしだし、 先生からSOSの電話が入りました。母はこれ以上迷惑はかけられないと、先生に「私たちの居場所を伝えていただいて結構です」と涙ながらに電話で話していたことが思い出されます。その時から、いつ父が私たちのところに来るのだろうか、またあの地獄のような日々が始まるのかと暗澹たる気持ちになったことを覚えています。 案の定、少し経ってから父は私たちのところに来て、何もなかったかのようにまた酒を飲み、暴れる毎日でした。


父はインテリで外面が良くて、周囲はそんな父の姿を想像できなかったと思います。


今回の共同親権の審議に際して、多くのDV被害者、当事者の方、そして弁護士、支援者の声を聞きました。


その声が本当に法務省に届いてるんだろうか、与党にも届いてるだろうか、そして法制審議会は適切に運営されたんだろうか、そういう、申し訳ありませんが、疑問が湧いてきました。法務大臣、例えば今回の民法改正で、せっかく離婚が成立して子どもと再出発をしているDV被害者の皆さんが、親権変更の申し立てを受けるかもしれない、また、加害者と向き合わなければならない、裁判の行方も分からないお金もかかる、 そして、もし共同親権が認められたらと不安に思ってる皆さんの気持ちは、法務大臣、ご理解いただけますでしょうか。私は少しは理解するつもりです。


私は、法務省の 官僚の皆さんに説明に来られた時、こう申し上げました。


親権の変更の申し立てがあることを考えただけで、本当に先ほどの私が申し上げた気持ちではありませんが、暗澹たる思いで不安になってる人たちがたくさんいます。そういう法律の審議だと、じゃあ、この親権変更の申し立てを簡単にできない、そう簡単ではないみたいなことがあればいいけど、この審議の中で、衆参で、他も含めて色々不明なタグが多すぎる。ぜひ慎重審議をしていただきたいし、修正できる点は修正していただきたいし、与党にもそのことをぜひご理解いただいて審議に当たっていただきたいと、まずは私から申し上げたいと思います。まず、法務大臣、よろしくお願いします。

 

 

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