公開処刑的速報が流れる朝 人はいとも簡単にファシズムになびく | 渾沌から湧きあがるもの

 

 

 

 

今日は朝からオウム真理教の麻原(松本智津夫)死刑囚らの死刑執行の速報が流れております。

 

サッカーワールドカップというイベントで国民の気をそらし、穴だらけのザル法案を次々通し、サッカー終わったこのタイミングで死刑執行ですか・・・

 

関西方面では大雨による災害が懸念されれる中、死刑執行しちゃうという選択。

うーーーーーーーん・・・

 

 

まぁ、ザル法案について一切報道する気のないテレビなので見る価値もないような気はしますがね チーン 私はほとんど見ません(笑)

 

が、水道や労働という国民の生活に直結する法案に関して、ほとんど報道しないのはメディアとしては職務怠慢ではないか・・・ムキーッ

 

オウム真理教はもちろんカルトで犯罪集団ですが、合法的手段で日本を破壊している安倍政権も

カルトと変わりないっすわ。

 

 

そんな朝、ふと目に付いたこちらの記事を転載させていただきます。

 

安倍自民を盲目的に信じる党員とかネトウヨとかに通じるもの。自民党や日本会議が理想とする森友学園での教育勅語や安倍総理がんばれとかやってたやつね。もっと言うと戦争することに燃えてた日本の意識。

 

教育という名のもとに、幼稚園や小学校から「みんな一緒」的な集団優先の教育によってその素地ができちゃう怖さ・・・

 

私は「集団」というのはあまり属したくないタイプなので(笑)、常に警戒心持っちゃうんですが。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

私が大学で「ナチスを体験する」授業を続ける理由

人はいとも簡単にファシズムになびく

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56393

 

 

「受講生に制服を着させてグラウンドで行進や糾弾を行わせる『ファシズムの体験学習』という

授業をやっています」

 

筆者がこう話をすると、たいていの相手は怪訝な顔をする。

 

「そんなことをして大丈夫なんですか?」

 

こうした懸念を抱くのも無理はない。

 

何しろあの「悪の代名詞」たるファシズムである。ナチスを模倣したパフォーマンスを行うなど、いかにも問題がありそうだ。

 

それでもこのような授業を行うのは、ファシズムに対する免疫をつけるためには、その危険な感化力を一度身をもって体験する必要があると確信しているからである。

「ファシズムの体験学習」は、筆者が勤務校の甲南大学で担当している講義科目「社会意識論」

(受講生約250名)のなかで毎年実施している2回の特別授業である。

 

 

その内容は簡単にいうと、教師扮する指導者のもと独裁体制の支持者となった受講生が敬礼や

行進、糾弾といった示威運動を実践することで、ファシズムの仕組みとその危険性を体験的に学

んでいくというものだ。

 

なぜいまさらファシズムなのかと思う向きもあるかもしれないが、たとえば近年わが国で問題になっているヘイトデモなどにも、これと共通の仕組みを見出すことができる。この授業の受講生は、そうした現代的な問題への対処の仕方も学ぶことになるのである。

 

 

◆拍手喝采で独裁者を承認

 

「ファシズムの体験学習」を着想するにいたった経緯としては、ドイツ映画『THE WAVE ウェイヴ』を知ったことが大きい。

 

「独裁制」の体験授業に参加した高校生たちが集団の一体感に魅せられ、教師のコントロールを失って過激化していくさまを描いたこの映画の内容は、「ナチズムがなぜ多くのドイツ人の心をとらえたのか」を長年にわたって研究してきた筆者の問題関心と重なる。

 

だが映画では授業が生徒たちの暴走を引き起こし、悲劇的な結末につながっていくことから、同様の事態を防止するために、細心の注意を払う必要があった。そこで体験授業を実施するにあたっては、実施前に参加者に暴力禁止などの注意事項を伝達し、実施後もSNS等を通じたモニタリングを行うといった対策を講じた。

 

そうした対策の効果もあってか、これまでのところ懸念すべき事態は生じていない。

ただし倫理上の問題に加えて心理的な影響も危惧されるため、慎重な取り扱いを要することに変わりはない。

 

それでは授業の具体的な進行を紹介していこう。

 

1回目の授業では、まず事前に注意事項を伝えた上で、独裁的な政治形態をとるファシズムにとって指導者の存在が不可欠であることを説明し、教師がその指導者(「田野総統」)となることを宣言、全員に拍手喝采で賛同させる。

満場一致で指導者を承認することが、独裁制の確立に向けた第一歩だ。

 

そして教師=指導者に忠誠を誓わせる敬礼(右手を斜め上に挙げて「ハイルタノ!」と叫ぶ)を導入し、教室内でその敬礼と行進の練習を何度か行って、集団の力の大きさを実感させる。

 

この練習の際、「もっと大きな声で!」「足を強く踏みならして!」などと教師が煽ると、最初ためらいがちだった受講生の声は徐々に大きくなり、足踏みの音も揃ってきて、最後には教室中が轟音に包まれる。

 

さらに受講生を友達グループから引き離し、教師の指示への従属を強める目的で、誕生月ごとに

座るよう席替えを行う。そしてこの指導者と支持者からなる集団(「田野帝国」)の目に見える標識として制服とロゴマークが重要であることを説明し、次回の授業に指定の制服(白シャツとジーパン)を着てくるよう伝える。

 

 

◆ほぼ全員が「制服」を着てくる

 

2回目の授業は、制服を着用して出席した受講生に対して、敬礼と行進の練習をさせるところからはじまる。

ほぼ全員が同じ白シャツ・ジーパンを着て「ハイルタノ!」と叫ぶさまは壮観だ。

制服の効果は圧倒的で、声も足踏みの音も明らかに前回より迫力がある。

 

次いで前回の授業のまとめを行うが、その途中で私語をして授業を妨害する派手なシャツを着た

出席者(実はサクラだが他の受講生はその事実を知らない)を注意し、教室の前に引きずり出して、見せしめのため首にプラカード(「私は田野総統に反抗しました」と書かれている)をかけて立たせる。教室内は静まり返り、受講生は固唾を飲んで様子を見守っている。

 

一件落着後、集団の標識となるロゴマークの作成に入る。

拍手による投票で3つの候補から選んだロゴマークをガムテープの切れ端にマジックで記入し、ワッペンとして胸につけてもらう。さらに集団の目標として大学構内の「リア充」(カップル)の排除を掲げ、彼らを糾弾する掛け声(「リア充爆発しろ!」)の練習とあわせて、再度敬礼と行進の練習を行う。

 

その後、教室から大学内のグラウンドに移動して行われるのが、授業の山場である屋外実習だ。

 

異様な集団を見ようと集まった多くの野次馬(一般の学生)が見守るなか、グラウンドに整列した参加者はまず数回「ハイルタノ!」の敬礼を行って教師=指導者に忠誠を誓い、笛の音に従って誕生月ごとに隊列行進を行う。この段階ではまだ声も歩調もあまり揃っていない。

 

 

◆「糾弾」が集団の熱を高める

 

だが次にグラウンドの脇に座るカップル(これも事前に用意したサクラ)を集団で取り囲み、拡声器の号令に合わせて「リア充爆発しろ!」と糾弾しはじめると、参加者の声は明らかに熱を増してくる。

 

何度も大声で怒号を浴びせられたカップルがたまらず退散すると、参加者の間には誇らしげな表情が浮かぶ。3組のカップルを退散させ、拍手で目標達成を宣言した後、教室に戻って実習は終了となる。

 

この糾弾行動は映画『THE WAVE ウェイヴ』にはない脚色で、不測の事態を防ぐと同時に、教育効果を高める目的で導入したものである。

攻撃対象となる敵役を用意した上で、教師の号令のもと受講生にこれを糾弾させれば、攻撃的衝

動をコントロールしつつ発散させることができると考えたのである。

 

以上のような一連のパフォーマンスを通じて、受講生は教師に指示されるまま集団に合わせて行

動しているうちに、本来なら良心がとがめるような悪行を犯すことになるわけだが、その過程で自分を含む集団の意識がどう変化するかを観察し、ファシズムの危険性がどこにあるかを認識するようになる。

 

それがこの授業の狙いである。

 

 

◆受講生は何を学んだのか

 

この特別授業は2010年から毎年実施しているが、過去9回の授業では受講生の参加意欲は非常に高く、授業の狙いを的確に理解して、集団行動の効果に対する認識を深めているようだ。

 

屋外実習の後に受講生に書いてもらったレポートからは、彼らの多くが集団行動に参加するなか

で、悪いことだとわかっていても気持ちがどんどん高ぶっていく経験をしていることが読みとれる。

 

実習後の授業で筆者はレポートの内容を以下の3つの論点に整理して、参加者がみずからの体験

をファシズムの仕組みの理解につなげることができるようデブリーフィング(被験者への説明)を行っている。

 

①集団の力の実感

全員で一緒に行動するにつれて、自分の存在が大きくなったように感じ、集団に所属することへの誇りや他のメンバーとの連帯感、非メンバーに対する優越感を抱くようになること。

「大声が出せるようになった」「リア充を排除して達成感が湧いた」といった感想が典型的だが、参加者は集団の一員となることで自我を肥大化させ、「自分たちの力を誇示したい」という万能感に満たされるようになる。

カップルに何度も怒号を浴びせているうちに参加者の声が熱をおびてくる様子にも、そうした変化を見てとることができる。しかもそれが制服やロゴマークといった仕掛けによって促進されていることも重要である。

 

 

②責任感の麻痺

上からの命令に従い、他のメンバーに同調して行動しているうちに、自分の行動に責任を感じなくなり、敵に怒号を浴びせるという攻撃的な行動にも平気になってしまうこと。

「指導者から指示されたから」「みんなもやっているから」という理由で、参加者は個人としての判断を停止し、普段なら気がとがめるようなことも平然と行えるようになる。そこには権威への服従と集団への埋没が人びとを道具的状態(他人の意志の道具となる状態)に陥れ、無責任な行動に駆り立てていく仕組みを見出すことができる。

最初はまとまりのなかった参加者が教師の指示や周囲の動向に影響されて徐々に一体感を強め、

積極的に大声を出すようになるのも、そうした他人任せの姿勢によるところが大きい。

 

③規範の変化

最初は集団行動に恥ずかしさや気後れを感じていても、一緒に行動しているうちにそれが当たり前になり、自分たちの義務のように感じはじめること。

「途中から慣れてしまった」「声を出さない人に苛立った」といった感想が示すように、参加者は上からの命令を遂行するという役割に順応し、集団の規範を自発的に維持するようになる。

これは人びとが自分の行動の責任を指導者に委ね、その命令を遂行することにのみ責任を感じは

じめるという、状況的義務への拘束が生じていることを意味している。参加者はいつの間にか、教師と一緒に授業をやりとげようとする共犯者に変貌してしまうのだ。

 

 

以上の3点のうちファシズムの仕組みを理解する上でとくに重要なのは、2番目の「責任感の麻痺」である。

 

監獄実験やミルグラム実験の結果が示しているように、権威への服従は人びとを道具的状態、自分を命令の代行者と見なすような意識に陥れ、自分自身の行動に責任を感じなくさせる働きをもっている。

 

たとえば1938年11月にナチス政権下のドイツで発生した反ユダヤ主義暴動、いわゆる「水晶の夜」は、ユダヤ人への報復行動を呼びかけるゲッベルス宣伝相の演説が引き金になったが、権力の後ろ盾のもとでは好き放題に暴れまわっても罰せられないという状況が、多数のナチ党員や突撃隊員を暴力的な行動に駆り立てたことは明らかだ。

 

 

◆ヘイトスピーチを考えるヒントにもなる

 

ファシズムは一般に抑圧的な性格をもつものと考えられている。ナチスが暴力で人びとの自由を抑圧し、強固な独裁体制を築いたことはたしかである。

 

だがファシズムをもっぱら抑圧的なものと理解してしまうと、それがいまなお人びとを惹きつける魅力をもっており、状況しだいでいつ社会全体に拡大してもおかしくないことが見過ごされてしまう。

 

何よりも重要なのは、ファシズムに加わった人びとの内面的な動機、彼らがそこにどんな魅力を見出していたのかを理解することである。同じ制服を着て指導者に忠誠を誓い、命令に従って敵を攻撃するだけで、人はたやすく解放感や高揚感を味わうことができる。

 

そこではどんなに暴力的な行動に出ようとも、上からの命令なので自分の責任が問われることはない。この「責任からの解放」というべき単純な仕組みにこそ、ファシズムの危険な感化力があるといってよい。

 

これと同じような仕組みは、たとえば近年わが国で広がりを見せている排外主義運動の参加者の間にも見出すことができる。在日コリアンへの憎悪を煽るヘイトスピーチを行った加害者は、それが批判を浴びると「日本のためと思ってやった」といって自己正当化をはかることが多い。

 

彼らの差別的な言動も、権威への服従がもたらす「責任からの解放」の産物である。

そこにはマジョリティの権威を傘に着て社会的少数派を攻撃し、日頃の鬱憤を晴らそうとする卑小なファシストの姿が垣間見える。

 

現代の民主主義社会で暮らす私たちにとっても、ファシズムはけっして遠い過去の話ではなく、民主主義が「多数派の支配」と理解されるような社会では、その危険性はむしろ高まっているというべきだろう。

 

独裁体制の支持者など、権威に服従する人びとは一見従属的な立場に置かれているように見える

が、実は上からの命令に従うことで自分の欲求を充足できる治外法権的な自由を享受しており、主観的にはある種の解放感を味わっている可能性が高い。

 

「ファシズムの体験学習」の最大の狙いも、受講生にそのような感情を体験させることを通じて、ファシズムが参加者にとって胸躍る経験でもありうること、それだけに危険な感化力を発揮しうることを理解してもらう点にあるのである。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

6/16公開「ゲッベルスと私」~悪は最初から悪としては認識されていない~無関心という罪~

https://ameblo.jp/awakinginheaven/entry-12382979166.html

 

 

 

 

 

世界一幸福な国デンマークとファシズムの中毒症状で発狂中の日本

https://ameblo.jp/awakinginheaven/entry-12268184141.html

 

 

「全てを国民投票で決めることはできない」トルコの死刑導入案

https://ameblo.jp/awakinginheaven/entry-12292852245.html

 

 

歴史の直視と反省、日本に残された宿題

https://ameblo.jp/awakinginheaven/entry-12303487970.html

 

 

ヒトラー容認の国と見られる日本の軍事化・ファシズム化の現在!

https://ameblo.jp/awakinginheaven/entry-12307940098.html

 

 

「お友達ばっかり」の教育再生実行会議

https://ameblo.jp/awakinginheaven/entry-12386062153.html

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇