awakinが小さいころの広島は今の様子とはずいぶん違っていました。

 

それは昭和30年代の後半でしたが、当時の広島は区画整理や下水道の整備がされる前でしたから近所にドブ(一部は八木用水の名残)がそこら中にあって、家庭から出る廃水はそれぞれの家から土管を通じて皆ドブに流していたので、底に溜まった青色の汚泥からはいつもプクプクとメタンガスの泡が出ていたのを覚えています。

 

そんな汚いドブでも生きものは棲んでいて、いつも赤虫(ユスリカの幼虫)が泥から顔を出してゆらゆらしていましたが、それを食べて生きているのか大きくてきれいなドンビキ(ヒキガエル)がひょこひょこ歩いていたのも思い出されます。

 

町には神社があって、小学生になると夏休みにはラジオ体操、平生でも日曜日には境内で庭球を使いハリツケや棒切れをバットにして野球して遊んだものですが、拝殿で将棋をしていると周囲にピョンピョン飛び跳ねる小さな虫がいて…。

 

蚤(のみ)がいたのです。

 

速攻キャーキャー言いながら逃げ帰ったのは言うまでもありません。

 

こちらは先日蒼い蜂を探している時、ミソハギが咲く池にいたトノサマガエル。

 

この蛙に出会うのも久しぶり、長年住み暮らしている三篠の地で見かけた記憶はありませんが、結婚後、家内殿の実家へ春と秋に米作りの手伝いで田植えや稲刈りの合間にたびたび出会っておりました。

 

それが義父母が身罷って後、実家では米作りの規模をずいぶん縮小したので手伝いに行く必要がなくなって、トノサマガエルに会う機会もなくなってしまいました。

 

地元の神社では蚤はもちろん蛇もいなくなり、近所の変電所に姿を変えた原っぱで追いかけていたムギワラトンボやシオカラトンボも姿を消してしまいましたが、世の中にはまだ生物相の豊かなところがいくらも残っているので、偶には懐かしい彼らに逢いに行って視野を広げるのもよいことかもしれんと思うところです。